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1文字5円、卒論に代行業者…大学は「見つけたら除籍」

2007-08-24 16:45:42 | Weblog
1文字5円、卒論に代行業者…大学は「見つけたら除籍」2007年8月18日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070818it04.htm
 大学の卒業論文やリポートの執筆を有料で請け負う代行業者が登場し、波紋を広げている。
 学生がインターネット上で見つけた資料をリポートなどに引き写す「コピー&ペースト」が教育現場で問題となっているが、これを上回る究極の「丸投げ」で、文部科学省は「事実とすれば、到底認められない行為」としている。
 ネット検索大手のグーグルも、「こうした代行は不正行為にあたる」と判断、代行業者のネット上の広告掲載を禁止する措置に踏み切った。
 「国立大の学生・院生を中心としたチームなので安心の品質」「6年で740件の代行実績」。ある代行業者のホームページ(HP)には、そんなうたい文句が並ぶ。別の業者のHPは「社員は学生時代に必要最低限の勉強量で優やAを取ってきた精鋭ぞろい」とアピールしている。
 料金は1文字5円程度。納期は卒論で1週間以上、リポートでは2、3日以上が多い。テーマや内容、分量、納期などを指定のメールアドレスに送り、その後のやりとりで合意すると正式契約となる仕組みだ。こうした業者のHPはネット上で少なくとも三つ確認されたが、個人レベルで請け負っているケースもあると見られる。
 このうち、昨年4月から事業を始めた業者が読売新聞の取材に応じた。これまでに300件近い問い合わせを受け、実際に100件以上を請け負ったという。2万字程度のリポートで10万円、発表会のための個別指導を含む卒論執筆だと35万円からという料金設定にしている。
 事業を取り仕切る20歳代の男性は「もともと大学院の入試対策を有料で行うつもりだったが、依頼の大半は卒論やリポートの代行だった」と明かす。法律関係が依頼の半分近くを占め、文学、経済関係も多い。理系では物理や化学は皆無で、情報科学の依頼が数件ある程度。これまでに、「単位が取得できなかった」「発覚してしまった」という苦情は寄せられていない。
 「卒論を3日で仕上げてくれ」など、安易に代行を頼む学生もいるが、この男性は「依頼者の多くは、教員に放任扱いされ、課題にどう対処すべきか悩んでいる。我々がやっているのは、最後の駆け込み寺のようなもの」と主張している。
 これに対し、この業者のHPをネット上で見つけた京都府立大の川瀬貴也准教授は、今年1月、「あなたたちのしていることは犯罪。即刻やめるべきだ」というメールを送った。「『卒論を代わりに書く』という商売があるとは、とんでもない話。発覚すれば、学生の単位を取り消すどころか除籍処分ものだ」と憤る。
 文部科学省大学振興課も「いかなる理由があろうと、他人に卒論やリポートを書いてもらうことは、常識からも認められない」との見解だ。ただ、大学側からの事例報告などがないため、当面は調査などはせず、様子を見守るという。
 一方、検索大手のグーグルは今年5月、卒論代行業者の広告掲載を禁止した。検索語と関連するウエブサイトが広告として掲載される機能で、今回の禁止措置について、グーグル広報部は「情報提供や執筆のサポートではなく、全部を代行するというのは、不正行為にあたると判断したため」と説明している。


 はぁ…。最近はそんな変てこりんなビジネスまであるんですか…(吃驚
 そういえば、私も、インターネットで調べものをしていて、ある論文を読んでいると、最初から中盤までは中々の質だったのに、最期の方になって急に論調の質も口調も変わる不思議な論文を見つけ、『なんじゃこりゃ??』と思ったことがありましたが、単純なコピー&ペーストならまだしも、1人の人間が作成したものだとすると一見見分けがつかないだけに、本来卒業させてはいけない学生までお金の力で卒業させてしまうリスクもあるかと思います。
 『教員に放任扱いされ、課題にどう対処すべきか悩んでいる』という意見もあるようですが、その教員から見れば、短期間に沢山のゼミの学生の論文を読まなければなりませんし、論文のレベルはともかく、自分の力で書き上げたものを提出しなければ、それは教師に対して失礼極まりない行為ではないでしょうか。私から見れば、卒業したいばかりに、肝心の基本的な対人関係を身につけなければそれこそ意味がないと思うんですけどね…。

事業所の6.4%で最低賃金法違反、厚労省が一斉監督 

2007-08-24 16:39:47 | Weblog
事業所の6.4%で最低賃金法違反、厚労省が一斉監督 2007年8月22日 
日経 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070822AT1G2202N22082007.html
読売 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070822i113.htm
 厚生労働省は22日、6月に全国1万1120事業所に実施した最低賃金の一斉監督の結果、6.4%にあたる707事業所で最低賃金法違反があったと発表した。業種別では衣服などの繊維製品製造業(110事業所)、クリーニング業(86事業所)、食料品製造業(86事業所)などが多かった。
 都道府県ごとに定める最低賃金未満しか受け取っていない労働者は事業所全体の労働者の1.2%にあたる2051人。このうち女性が1384人、パート・アルバイトは1168人、障害者284人、外国人150人だった。


 中小企業白書2007年版によれば、第1次産業(農林水産業)以外の事業所は日本全体で570万事業所もある中、全体のわずか0.2%という11120事業所のサンプル数で適切なデーターが取れるのか? という疑問もなくもないのですが、事業所全体の6.4%(15.6社に1社)で最低賃金法違反とは吃驚ですね。
 しかも、事業主と労働条件を交渉しにくい、片言の日本語程度しか使えない不法就労の外国人や視覚・聴覚障害者等の障害者が多数を占めるのかと思いきや、女性が3分の2を占めているという意外な結果。厚生労働省がいくら最低賃金を周知するパンフレットを発行しても、肝心の働き手に、一番大事な金額さえ伝わっていないのでは、今後は本当に伝えたい相手にどう伝えていくかの工夫も必要だと思います。
 一方、違反事業所側で、最低賃金法違反を認識していなかったのは、平成19年度は全体の12%。適用される額を知っているが30.5%、金額は知らないが適用は知っているが57.5%と、ここ5年の推移を見ると、認識なしが18%台から少しずつ減ってきている傾向があるものの、『適用される額を知っていての確信犯』が3割程度ずっと存在。まずはこういった事業所に徹底指導&定期的な監視を行い、働き手の労働条件の確保を行うことが重要ではないかと思います

平成19年度最低賃金の履行確保に係る一斉監督結果について はこちら
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2007/08/h0822-2.html

入院患者のお茶に塩素系異物投入?3人が吐き気…仙台  

2007-08-24 16:29:03 | Weblog
入院患者のお茶に塩素系異物投入?3人が吐き気…仙台  2007年8月24日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070823i316.htm
 23日午後2時ごろ、仙台市太白区長町南の脳神経疾患専門病院「広南病院」(藤原悟院長、159床)から、「入院患者に配ったお茶から異臭がし、飲んだ患者が気分を悪くした」と、仙台南署に通報があった。お茶を飲んだ患者3人が吐き気などを訴えたが、間もなく回復したという。
 市内の検査機関が調べたところ、通常の水道水の約800倍に相当する濃度の塩素系成分が含まれていたという。同署は、何者かが異物を混入したとみて、詳しい成分鑑定を進めるとともに、浄水毒物等混入の疑いで捜査している。
 調べによると、お茶は病院内の地下1階の調理室で作られた。23日午前11時ごろ、3階の病棟にある配膳(はいぜん)室に4個のやかんに入れて運ばれた後、それぞれ病室に運ばれた。
 異臭がしたお茶が入ったやかんは、同11時20~30分ごろ、最後に女性看護助手によって持ち込まれたもので、3階の同室の88歳と58歳の男性2人と、別室の78歳の女性1人が、このお茶を飲んで吐き気などを訴えた。
 このほか、男性2人と同室だった別の男性患者1人も、お茶を口に含んだが、異臭を感じて吐き出した。
 配膳室の流し台下の物入れには、塩素系の消毒剤が置かれており、同署で関連を調べている。


 お茶への異物混入といえば、今年の3月に、友人とのいざこざを根に持ち、同級生のペットボトルのお茶に洗剤を入れた容疑で高校1年の女子学生が逮捕されるというショッキングなニュースがありました(http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070313-OHT1T00012.htm)が、こちらもそれに匹敵する悪質な行為です!
 大体塩素といえば、私達に一番身近な塩素系のトイレの洗剤だって、『酸性タイプの洗剤と混ぜ合わせない』『使用する時はゴム手袋をする』ことが常識で、そんなものを口にすればどれ程危険か素人でもわかりそうなもの。実際、少量でも摂取すれば、胃がドロドロにやられてしまいますし、最悪腎不全などの後遺症になったり、摂取量が多ければ致死量にも達してしまいますが、悪乗りでは決して済まされませんし、警察には何としても犯人を見つけ出してもらい、きっちりお灸をすえてもらわなければなりません。
 どうも最近の犯罪は、自分が同じことをやられたら…という発想を全くしないのか、全く手加減なしな恐ろしいことを平気でしでかしてくれて、今更ながら末恐ろしい世の中になったように思います。

大阪と熊谷で 受刑者が熱中症で死亡

2007-08-24 16:26:37 | Weblog
服役中の男性が熱中症で死亡 熊谷拘置支所 2007年08月24日 朝日
http://www.asahi.com/national/update/0824/TKY200708230335.html
 埼玉県熊谷市の川越少年刑務所熊谷拘置支所に服役していた同県行田市の無職男性(71)が今月17日、熱中症で死亡していたことが分かった。
 同刑務所などによると、15日午前4時すぎ、男性が布団の上で意識を失っているのに看守が気づき119番通報した。男性は病院に運ばれたが、17日未明に死亡した。搬送した救急隊員によると、男性の体温は43度以上あった。
 男性の部屋は1人用で、4平方メートル弱。冷房や扇風機はない。熊谷市では9日から猛暑日が続いたため、拘置支所は内部規則を緩め、昼間に寝ることや水で体をふくことなどを許可していた。
 同支所は、入院により刑の執行が停止し、男性が刑務所の管理下ではなくなったとして今回の件を公表しなかった。
 同刑務所の川村宣公総務部長は「設備の改善は難しいので、入所者には体調不良になったら申し出てもらうよう徹底するしかない」と話した。(以降省略)

受刑者が熱中症で死亡、大阪刑務所の病棟 2007年8月24日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070823i317.htm?from=main3
 23日午前5時30分ごろ、大阪刑務所(堺市堺区)の病棟で、30歳代の男性受刑者がぐったりしているのに巡回中の刑務官が気付き、病院に搬送したが、約1時間半後、死亡が確認された。熱中症とみられ、堺北署が調べている。
 同刑務所によると、男性受刑者は19日夜、独居房で体温が41・7度まで上がり、熱中症の疑いがあると診断された。冷房設備のある病棟で点滴を受けるなどしたところ回復したため、22日午前、冷房のない病棟に移っていた。独居房では、飲み物は希望すれば飲めるが、扇風機などはなかったという。
 同市は11~22日の間、最高気温が35度を超える猛暑日が続いていたが、22日夜から23日未明にかけて降雨があり、最低気温は22・7度まで下がっていた。
 矢鳴正志・同刑務所調査官の話「対応に問題はなかったが、今後、より健康管理に注意したい」


 先週はあまりの暑さに熱中症にかかる人が続出し、中には男子中学生のような体力のある方までお亡くなりになるという悲しい事故が続きましたが、刑務所内でも熱中症による死亡事故が2件発生したようです。
 まあ、受刑者を収容する施設ですから、自室にエアコンどころか扇風機もないでしょうし、だからこそ、夏場は普通の家庭以上にこの熱中症に配慮してあげなければ、たとえ罪を犯した人とはいえ、人権上問題があるのではないかと思うのですが、30歳代の体力があるはずの男性患者がお亡くなりになるくらいですから、その生活環境は相当劣悪なものだったのではないでしょうか。
 お国の税金で運営されている施設である以上、過剰な施設は不要ですが、気温計をつけるくらいなら、大した出費にもならないでしょうし、一定温度以上になったら、定期的に巡回して受刑者の健康状態に目を向けるなど、お金をかけないなりの、憲法25条の『すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する』という生存権の保障をすべきなのではないかと思います。

拒絶メールで殺意か 女性射殺巡査長 別警察官への相談も生きず

2007-08-24 16:18:18 | Weblog
拒絶メールで殺意か 女性射殺巡査長 別警察官への相談も生きず 2007年8月24日
産経 http://www.sankei.co.jp/shakai/jiken/070824/jkn070824001.htm
朝日 http://www.asahi.com/national/update/0824/TKY200708230333.html
日経 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070823AT1G2301623082007.html
読売 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070824i201.htm?from=main2
 警視庁立川署の友野秀和巡査長(40)が飲食店従業員、佐藤陽子さん(32)を射殺し自殺した事件は、佐藤さんのアパートへの無断侵入を訴えられることを恐れたことによる犯行だった疑いが浮上した。事件直前に佐藤さんは「ともちゃんはもううんざり。きょうは話したくない」とのメールを巡査長に送っており、ストーカー行為を責められて追いつめられた末に、佐藤さんを殺害した可能性が高い。佐藤さんの実家に警察官と名乗って電話し、佐藤さんの所在を確認していたことも判明。職権乱用の疑いも捜査する。

もううんざり
 立川署捜査本部によると、友野巡査長の携帯電話は送信メールがすべて消去されていたが、受信メールには佐藤さんからのメールが昨年11月以降、約430件残っており、今月分だけで42件あった。
 巡査長が佐藤さんが勤務する飲食店に通い始めたとみられる11月ごろのメールは、「交際があったと思われる」(警視庁幹部)ような親密な内容だった。
 だが、今年2月ごろからは、距離を置いたと感じるものと、そうでない内容のメールが混在。巡査長がストーカー行為を始めたとされる5月中旬以降は、「約束をしていたけど、行けなくなった」「自宅近くをうろつかないで」などと、関係を拒絶する内容のものが多かった。
 佐藤さんは今月18日から20日まで実家に帰省。18、19日はメールを送っていなかったが、18日夕に巡査長が佐藤さんのアパートを見張っているのを目撃されている。
 佐藤さんは、帰省から戻った20日午後7時ごろから事件直前の同9時50分ごろまでの間に6件のメールを送信。「放っておいて」「もううんざり」「むかつく」。内容はそれまでよりいっそう拒絶感の強い表現のもので、このやりとりが引き金となった疑いが強い。

パトカー
 「陽子さんを好きになってしまった」。巡査長は今年5月、佐藤さんの行きつけの飲食店店長に募る思いを告白した。「好きになった自分に悩んでいる」とも話し、好意がエスカレートして抑制がきかない自分に気づいていたフシもある。
 捜査本部が解析したメールから、巡査長は2月上旬、勤務中に制服姿のままでパトカーに佐藤さんを乗せて自宅に送ったほか、勤務中に何度も佐藤さんのアパートを訪れていた可能性が高い。
 佐藤さんの勤務する飲食店へも通いつめた。カード決済によるものだけで、11月16日~7月6日までの間に20回で計63万円を支払っていたことが判明。平成16年9月の異動の際に申告した数百万円の貯蓄も使い果たし、口座には約22万円が残るのみで、カードローンも48万円あった。
 昨年11月にルイ・ヴィトンの商品2点(計12万7000円相当)を、6月中旬に高級果実を佐藤さんにプレゼントした。
 だが、巡査長は次第に「いい常連客」からストーカーへと変貌する。佐藤さんに1日何十回も電話をかけたり、佐藤さんが北海道旅行に出かけたことを知ると、帰りを待って羽田空港で待ち伏せし、佐藤さんから「何できたの。連絡もしてないのに」とのメールを送られた。
 「結婚していないか」「1人暮らしか」。佐藤さんの身上をしつこく聞かれた友人もいた。

やめてと言えない
 今年5月ごろ、ストーカー行為について、佐藤さんは知人に「気持ち悪い」と相談。勤務する飲食店に訪れた別の同僚警察官にも「(巡査長の)言動に悩んでいる」と相談していたというが、警察官が立川署に報告するなどした形跡は確認されていない。
 「お客さんだから(ストーカー行為を)『やめてくれ』とは言いづらい」。佐藤さんは知人男性に相談した際、こう打ち明けていた。6月上旬には母親にもストーカー被害を相談。母親は「警察官だから大丈夫でしょう」と伝え、佐藤さんも「そうね」と納得した。
 巡査長は佐藤さんの実家に電話をかけ、「立川署の警察官だが、陽子さんはどこにいますか」と話しており、捜査本部はこの電話やパトカーの利用は少なくとも職権乱用とみている。
友野巡査長と佐藤陽子さんを巡る動き
18年11月ごろ 佐藤さんの飲食店に通い始める
     同中旬 メールのやりとり開始。親密な内容
19年 2月上旬 パトカーで自宅に送ったと受け取れるメール。
         巡査長と距離を置きたがるような内容のメールが出始める
    5月ごろ ストーカー行為始まる。知人らに相談
     同中旬 関係を拒絶したがる内容のメールが増える
    6月上旬 佐藤さんが母親に電話で「立川署のお巡りさんに
         つきまとわれている」と相談
  8月15日 佐藤さんが飲食店に最後に出勤
    18日 佐藤さん実家に帰省。佐藤さんのアパート付近で
        巡査長らしき男がいるのが目撃される
    20日 午後8時ごろ佐藤さんが自宅に戻る。同7時以降に
        「うんざり」など拒絶するメール。同9時50分~10時までの間に事件発生


射殺警官:興信所に女性の身辺調査依頼 交遊関係も探る 2007年8月24日 毎日
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070824k0000m040145000c.html
 警視庁立川署地域課の友野秀和巡査長(40)が飲食店従業員、佐藤陽子さん(32)を射殺後に自殺した事件で、友野巡査長が佐藤さんの素性や身辺調査を興信所に依頼していたことが警視庁捜査本部の調べで分かった。佐藤さんがストーカー被害を訴え始めたころに巡査長が佐藤さんの行きつけの飲食店に突然現れたことが分かっているが、興信所を使って調べた可能性があるという。捜査本部は巡査長によるストーカー行為を裏付ける事実として重視し、詳しい依頼内容を調べている。
 調べによると、友野巡査長は佐藤さんが勤めるキャバレーを客として訪れ佐藤さんと知り合った。店を訪れるたびに佐藤さんを指名していたが、佐藤さんは店では本名を名乗っていなかった。友野巡査長は佐藤さんの素性や交遊関係などを知るために興信所に調査を依頼。調査費用として数十万円を支払ったという。
 関係者によると、友野巡査長は5月、国分寺市内の佐藤さんの行きつけの飲食店を突然、1人で訪れた際、初対面にもかかわらず、店長(35)ら佐藤さんと親しい複数の男性の名前をすでに把握していた。店長は「いきなりフルネームを言われ、不審に感じた。今思えば、いろいろ調べていたんじゃないかと思う」と話す。
 ただ、佐藤さんの自宅をどのようにして知ったかは分かっておらず、捜査本部は警察官の身分や権限を悪用したことがなかったか調べている。
 また、友野巡査長が06年11月~07年7月、佐藤さんの勤務していたキャバレーに少なくとも約63万円をカードで支払っていたことも判明。06年11月には佐藤さんに12万7000円で購入した高級ブランド「ルイ・ヴィトン」のバッグをプレゼントしていたほか、07年6月には佐藤さんの自宅にサクランボ300グラムを小包で送っていた。
 一方、友野巡査長が月10万円ずつ実家に納めていた生活費は今年4月から8万円に減少。飲食費やプレゼント費、興信所の調査費に多額の金を費やしていた結果とみられ、カードローン48万円のほか、今年7~8月には親から計100万円借りていたという。


射殺被害の女性、事件直前に警官へ無断侵入非難のメール 2007年8月24日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070824AT1G2400P24082007.html
 警視庁立川署地域課の友野秀和巡査長(40)が飲食店従業員、佐藤陽子さん(32)を射殺後に自殺した事件で、佐藤さんが事件直前に送った携帯電話のメールで、部屋に無断侵入したことをとがめるような内容とともに「訴える」と非難していたことが24日、警視庁の調べで分かった。同庁はこうしたやり取りが引き金になり、巡査長が佐藤さん方を訪れ、殺害した可能性が高いとみて調べている。
 友野巡査長が、民間調査機関に依頼して佐藤さんの行動を調べていたことも判明。ストーカー行為をエスカレートさせて常軌を逸した行動を繰り返していたとみられ、警視庁の管理責任が厳しく問われるのは必至だ。



 この事件 当初からストーカー殺人っぽい臭いがぷんぷんしていましたが、警察官が拳銃を用いて被害者を殺害、自身も自殺というショッキングな結末をむかえたこともあり、世間の注目を集めていますが、もし加害者が単なる民間人・凶器もタダの刃物だったら、単なる男女の恋愛のもつれによるストーカー殺人で片づけられていたのでは…と複雑な気持ちになります。警察は今だに男女関係のもつれに対しては冷淡ですが、時には命にかかわるという事例も決して少なくありませんし、もっとこのストーカーの問題に真剣に取り組んで欲しいと思います。

 ちなみに被害者の職業は飲食店従業員と表現はぼかしていますが、(加害者が店に通いつめたり、贈り物をしたりするためにカード会社や親からお金を借りたり、車で送ってもらったりしていたという報道から)夜のお商売の方なのかな…とは何となく察していたのですが、実際いかにたくさんのお客さんにお金を継続的に落としてもらえるかが自身の収入に直結する…というタイプの飲食店のようだったようですね。とはいえ、被害者からすれば、加害者に愛想良くするのはあくまでも生活のための手段。それなのに、加害者はその愛想良さを自分への愛情と勘違いして次から次へとストーカー行為に暴走してしまったようです。

 ごくごく個人的な意見を述べるならば、こういった恋の駆け引きを行う?ようなお店は、あくまでも自分の稼ぎで通えるペースに留めるのが大人の遊び方でしょうし、40歳になって恋愛の引き際を知らないというのもどうなのかと…。当人からすれば、数百万円の貯金のほとんどを費やして引っ込みがつかなくなっていたのかもしれませんが、これだけ執拗にメール送信していれば女性の側が、愛情行為ではなく、ただの粘着質な男として警戒するのも当然でしょうし、(加害者が望んでいた)結婚しても始終監視されることが目に見えているだけに、被害者がなんとか関係を絶とうと苦悩していたのが目に見えてくるようで、とても他人事とは思えずに、被害者が気の毒でなりません。
 6月上旬に、娘から「立川署のお巡りさんにつきまとわれている」と相談された時に「警察官だから大丈夫でしょう」と答えた被害者のお母さんも、まさかここまで粘着質な相手だとは思わないでしょうし、なぜあの時もっと真剣に娘の話しを聞いてあげられなかったのかと、悔やんでも悔やみきれないのではないでしょうか。こういう事件はホントやりきれませんね。

 警察官といっても所詮は人間なのですから、こういった内部の人間が暴走した時に、それを専門に捜査するような管轄を越えて日本全国動くことができる組織の設立もそろそろ真剣に検討する時期に来ているのではないかと思います。

日経平均反落、67円安の1万6248円

2007-08-24 16:06:29 | Weblog
日経平均反落、67円安の1万6248円 2007年8月24日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070824NT000Y91824082007.html
 24日の東京株式市場で日経平均株価は反落。大引けは前日比67円35銭(0.41%)安の1万6248円97銭だった。前日400円超と急伸した反動で、朝方から幅広い銘柄に利益確定の売りが出た。後場に入ってからはアジア市場の軟調な値動きが投資家心理を冷やし、戻りの鈍さを嫌気した短期資金の売りが主力株中心に出て下げ幅を拡大し、一時は100円超下落した。ただ、円相場が1ドル=116円前後の円安・ドル高基調で推移したことから輸出関連株などには下値で買い戻しが入り、指数の下支えとなった。東証株価指数(TOPIX)も反落した。
 前場は主力株の一角に買いが入り、上げに転じる場面もあった。ただ、「1万6500円近辺では戻り待ちの売りが出やすい」(国内証券)との見方から、その後上値を買い進む動きは限定的だった。「信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)関連の動揺が完全に収まったとは言えない」(中堅証券)とする声も多く、週末の海外市場の動向を見極めたいとして積極的な売買を手控える投資家も多かった。

米国株、小幅安・ナスダック5日ぶり反落 2007年8月24日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070824ATB7IAA0524082007.html
 23日の米株式相場は小幅安。ダウ工業株30種平均は小反落し、前日比25セント安の1万3235ドル88セントで終えた。ナスダック総合株価指数は五営業日ぶりに反落し、同11.10ポイント安の2541.70で終えた。信用リスク懸念がくすぶっているほか、前週末から堅調な展開が続いたこともあり、利益確定売りが出やすかった。
 ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は午後4時までの通常取引で13億8000万株(速報値)。ナスダック市場は16億5000万株(同)だった。
 前日夕にバンク・オブ・アメリカが、信用収縮により資金繰り不安が伝えられていた住宅ローン最大手のカントリーワイド・ファイナンシャルに20億ドルを出資すると発表した。業績懸念が強まっていただけに、市場の安心感を誘った。米連邦準備理事会(FRB)が連日で流動性を供給したことも朝方の相場の支援材料となった。


 先日、日銀が利上げを見送り(http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070823AT2C2300K23082007.html)、景気判断も「緩やかに拡大」と据え置いた(http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070823AT3L2304M23082007.html)ことから、少しくらいは材料視されるかな…と思っていたのですが、既に材料に織り込み済みだったようで、今日24日の相場は、朝方に前日の終値を一時期超える場面もあったものの、すぐに前日終値を下回り、午後には16200円を下回る(安値16188円)場面もあったものの、最終的には前場の終値とほぼ同水準の16248円で終了。まあ、直近高値の3分の1の後の調整売りといったところでしょうか。
 先週末のことがあったので、ちょっと値動きが心配だったのですが、対ドル相場が116円台と徐々にドルの対円水準を戻していることもあり、株式市場もとりあえず今は様子を見ようかといった形になっているようですね。

関連ニュース
日銀、利上げ見送り・市場動向見極め
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070823AT2C2300K23082007.html
日銀月報、景気判断を据え置き・「緩やかに拡大」
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070823AT3L2304M23082007.html