弥栄病院の分娩予定3人だけ 京丹後 非常勤医体制では対応難しく 2006年9月9日 京都
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060909-00000027-kyt-l26
京都府の医師バンクから派遣を受けて産科を再開した京丹後市立弥栄病院で、再開から1カ月半以上が経過したが、出産できることになった妊婦は現在3人しかいないことが分かった。非常勤医による体制では低リスクの出産だけしか責任が持てないためで、産科としてほとんど機能していないことになる。同病院は昨年1年間で、230人の出産を扱っていた。
産婦人科の常勤医がいないため今年4月からの分娩(ぶんべん)取り扱いを休止していた同病院は、医師派遣で7月18日に産科の外来を再開、10月2日以降の分娩を受け付けている。
京都市内の3つの病院から医師が交代で派遣されており、同じ医師が妊婦を継続的に担当できないため、初産をはじめ、4子目以上や40歳以上などの妊婦が除外されるのに加えて、身長や体重などの状態で危険度を計算し、難しい出産は府立与謝の海病院などを紹介している。
8月末までに母乳相談など延べ43人が受診。出産の相談に訪れた13人のうち、10人が同病院では分娩できないと判断された。出産が予定されているのは、12月と来年1、3月のみ。ほかに、初産について9件、里帰り出産について3件の問い合わせがあったが断っている。
また、市は産科再開の経費について、3月末までで約4000万円を想定しており、多額の税金を投入しての再開の是非が論議を呼びそうだ。12日からの市議会の一般質問でも、取り上げられる。
派遣元の府は「出産数よりも命の安全が優先される。医師派遣も緊急避難的な措置で、市の常勤医確保を支援していく」(医療室)とし、市も医師確保に全力を挙げるとしている。
京都府北部は産婦人科医が少ないのでは…とは以前から何となくは思っていたことですが、想像以上に厳しい状況のようですね。
ちなみに、京丹後市は峰山町や弥栄町、久美浜町など6町が2004年4月に合併してできた人口6.2万人の市ですが、お産を取り扱っている病院は丹後中央病院(旧峰山町)、丹後ふるさと病院(旧網野町)、京丹後市立弥栄病院の3箇所。
とはいえ、丹後ふるさと病院は1人の産婦人科医が担当し、夜間診療のある月曜日と木曜日は午後は予約患者のみという体制です(http://www.tangofurusato.jp/sanfu.html)し、丹後中央病院も水曜と土曜のみ診療(夜間は水曜のみ)(http://www.tangohp.com/dr-tantoui.html)、弥栄病院も午前・午後両方診療を受けることができるのは月曜日のみで、火&木が午前中、水&金が午後のみの診療(http://www.city.kyotango.kyoto.jp/hospital/yasaka/04_hyo/hyo.html)になっています。
この状況では地元の病院では、場合によっては陣痛促進剤を使うなど、計画出産も考慮しなければなりませんし、低リスク出産しか受け入れられないのも致し方ないと思います。
とはいえ、隣町の府立与謝の海病院まで通うとなると、通い続ける妊婦さんも大変。一刻も早く地元で安心して出産できる体制を整備して欲しいと思います。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060909-00000027-kyt-l26
京都府の医師バンクから派遣を受けて産科を再開した京丹後市立弥栄病院で、再開から1カ月半以上が経過したが、出産できることになった妊婦は現在3人しかいないことが分かった。非常勤医による体制では低リスクの出産だけしか責任が持てないためで、産科としてほとんど機能していないことになる。同病院は昨年1年間で、230人の出産を扱っていた。
産婦人科の常勤医がいないため今年4月からの分娩(ぶんべん)取り扱いを休止していた同病院は、医師派遣で7月18日に産科の外来を再開、10月2日以降の分娩を受け付けている。
京都市内の3つの病院から医師が交代で派遣されており、同じ医師が妊婦を継続的に担当できないため、初産をはじめ、4子目以上や40歳以上などの妊婦が除外されるのに加えて、身長や体重などの状態で危険度を計算し、難しい出産は府立与謝の海病院などを紹介している。
8月末までに母乳相談など延べ43人が受診。出産の相談に訪れた13人のうち、10人が同病院では分娩できないと判断された。出産が予定されているのは、12月と来年1、3月のみ。ほかに、初産について9件、里帰り出産について3件の問い合わせがあったが断っている。
また、市は産科再開の経費について、3月末までで約4000万円を想定しており、多額の税金を投入しての再開の是非が論議を呼びそうだ。12日からの市議会の一般質問でも、取り上げられる。
派遣元の府は「出産数よりも命の安全が優先される。医師派遣も緊急避難的な措置で、市の常勤医確保を支援していく」(医療室)とし、市も医師確保に全力を挙げるとしている。
京都府北部は産婦人科医が少ないのでは…とは以前から何となくは思っていたことですが、想像以上に厳しい状況のようですね。
ちなみに、京丹後市は峰山町や弥栄町、久美浜町など6町が2004年4月に合併してできた人口6.2万人の市ですが、お産を取り扱っている病院は丹後中央病院(旧峰山町)、丹後ふるさと病院(旧網野町)、京丹後市立弥栄病院の3箇所。
とはいえ、丹後ふるさと病院は1人の産婦人科医が担当し、夜間診療のある月曜日と木曜日は午後は予約患者のみという体制です(http://www.tangofurusato.jp/sanfu.html)し、丹後中央病院も水曜と土曜のみ診療(夜間は水曜のみ)(http://www.tangohp.com/dr-tantoui.html)、弥栄病院も午前・午後両方診療を受けることができるのは月曜日のみで、火&木が午前中、水&金が午後のみの診療(http://www.city.kyotango.kyoto.jp/hospital/yasaka/04_hyo/hyo.html)になっています。
この状況では地元の病院では、場合によっては陣痛促進剤を使うなど、計画出産も考慮しなければなりませんし、低リスク出産しか受け入れられないのも致し方ないと思います。
とはいえ、隣町の府立与謝の海病院まで通うとなると、通い続ける妊婦さんも大変。一刻も早く地元で安心して出産できる体制を整備して欲しいと思います。