・これは珍しい中国作家の推理小説。
(作者は陸・秋差)
・前漢時代の中国。かつて国の祭祀を担った名家、
観一族は、春の祭儀を準備していた。
その折、当主の妹が何者かに殺されてしまう。
しかも現場に通じる道には人の目があったというのに、
その犯人はどこかに消えたしまったのだ。
古札の見聞を深めるため観家に滞在していた豪族の娘、
於陵葵はその才気で解決に挑む。
連続する事件と4年前の前当主一家惨殺との関係は?
漢籍から宗教学まで、あらゆる知識を駆使した推理合戦の
果てに少女は悲劇の全貌あお見出す。
・論語、詩経、楚辞、荘子等・・・なつかしい名文句の
数々を思い出しました。
・特に「楚・屈原」の場面にはホロホロ。
(満足度85%)
※「朝に道聞かば夕に死すとも可なり」