石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

ODA視察派遣団報告記5~ラオス初日

2012-01-11 22:30:21 | 活動レポート

1月11日、参議院ODA視察調査団も、早くも前半を終了し、後半の日程が始まります。今日は、昨日の夜に到着した、ラオスの首都ビエンチャンで初日の行動です。以下、写真を中心に報告します。

まずは、朝一番で、ホテルの会議室で現地日本大使館とJICAの皆さんとの打ち合わせ。左側手前から二人目が、横田大使、手前が磯公使です。ちなみに、右側手前は、ラオスから合流した自民党の二之湯議員。ようやく5人のメンバー全員が揃っての行動になりました。

 

ブリーフィング後、早速、最初の会談へ。途中、大通りのまん中にで~んと構えている凱旋門が!小さく見えますが、近くから見るとなかなかの大きさです

最初の会合は、ソマート・ポンセナー公共事業・運輸大臣と。今後の公共事業の中心的課題や、日本への要望などについて意見交換しました。その会合の途中、急きょ、予定になかった副首相との会談が設定されたので、すぐ首相府に来て欲しいとの連絡が!ちょうど私の質問が終わったところで会談を終え、移動になりました。

 

首相府で、ソムサワート・レンサワット副首相と会談。副首相からは、日本のODA支援について、繰り返し、日本国民に対するお礼の言葉と、日本のODA支援がラオス国民の生活の向上に大きく役立っており、ラオス国民みんなが日本国民に感謝していることなど、繰り返しお話がありました。

 

ラオスの街中の風景と、お昼に食べたラオス料理。町並みは、どこか懐かしい感じを与えてくれる風景です。いかにもアジアの開発途上国といった感じの雰囲気ですね。ちなみに昼食は、日本ーラオス友好議員連盟の皆さんが主催してくれて、4人の国会議員の皆さん方と一緒に懇談させていただきました。いろいろ参考になる話が聞けた上に、ラオスのローカルの料理を試すことができて大収穫でした!

 

次に訪問したのが、JICAが実施しているITサービス産業人材育成プロジェクト。ラオスでは、まだまだIT人材が不足していて、多くの技術者は海外留学でスキルを身につけています。今後の経済発展には、IT人材の育成が欠かせないということで、ラオス国立大学工学部IT学科との協力で、ITの専門家養成コースを提供しています。

 

続いて訪問したのが、ビエンチャンバス公社。1978年から、4度に分けて、バスの提供や、バスターミナルの建設、整備工場の建設などの支援を行っています。多くのバスが老朽化していることや、自動車・バイクの所有者が増えてきたことなどで、バスの利用者は激減しており、バス公社の収益にも影響を及ぼしています。今後は、運営能力改善プロジェクトを立ち上げて、運営の効率化やサービスの改善に寄与する予定だそうです。ちなみに、左の手前にあるのは中国から供与された電気バス。しかし、バッテリーが特殊でメンテが出来ず、今、使っていないとか・・・。

 

バス公社訪問後、今度は教育省へ。パンカム・ヴィパヴァン教育スポーツ大臣との会合です。大臣は、トンシン首相と同じく教育分野の出身だそうで、今、首相の側近中の側近だとのこと。見た目の穏やかな感じとは違い、とてもダイナミックで情熱的な方で、一つ一つの質問に対して、非常に丁寧にかつ情報量満載で回答してくれました。ネピドーでお会いしたミャンマーの工業大臣を思い出してしまいました(笑)。

そして最後は、ビエンチャン特別市の市庁舎にお邪魔して、スカン市長と会談し、この日の日程を終えました。

 

今日は、これまで話に聞いていた、ラオスの皆さんの親日的な態度に直接、触れることができました。日本は、ラオスへのODAの最大のドナー国で、それだけ、日本国民への感謝の気持ちが強いのですね。今日も会合で、何度も「日本国民の貴重なお金で支援していただいているのだから、決して無駄にせず、最大限有効に活用しないと行けない!」という言葉が出てきました。それだけ、まじめに国の発展を考えているのですね。

課題は、教育や健康保険の充実、貧困の削減、都市間格差の解消など。2020年にLDC(最貧国)を脱すること、2015年にMDGsを達成することを目標に掲げて取り組みを進めているとのことです。日本のODAが、その実現に実質的に寄与する形でお役に立たなければいけませんね。

以上、ラオス初日の活動報告でした。明日は、ラオスでの最終日です!