ゆめ未来     

遊びをせんとや生れけむ....
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嘘の木 フランシス・ハーディング 

2022年06月06日 | もう一冊読んでみた
嘘の木 2022.6.6

フランシス・ハーディングの 『 嘘の木 』 を読みました。

 嘘を養分に育ち、食べた者に真実を見せる実のなる不思議な木

そんな「嘘の木」に纏わる世界的に有名なファンタジー。
主人公は、博物学が大好きな十四歳の少女、フェイス・サンタリー。

ぼくは、この少女が余り好きになれなかった。
でも、物語は面白かった。 生きることについて考えもした。

人のつく “” とは........。

 眠りに包まれながら、自分の嘘がひそかに広がっていくさまを思いうかべる。嘘は暗い緑色の煙となって家のまわりをかすみのようにとり囲み、ささやきあい不思議がりおびえる人々の口からこぼれ落ちる。そして、待ちうけている葉を霧のように浸し、節くれだった細い幹に樹液にようにしみこみ、やがて小さな白い槍の穂のようなつぼみへと変わっていく。

  『 嘘の木/フランシス・ハーディング/児玉敦子訳/東京創元社 』

コメント
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