ひょーけつの霊パ考察+@

ゴーストタイプ統一。時々その他趣味の話だとか

【ポケモンORAS】パンプジンを使いたい!【霊パ】

2015-06-30 | 霊ポケ考察ガチ編
 どうも、ひょーけつです。

 ○○を使いたい! シリーズも今回で第三回目。毎度のことながら長文必至と思われますので、予めご了承ください。

 さて今回焦点を当てたいポケモンは――こちら、パンプジン。


【はじめに:パンプジンってどんなポケモン?】
 霊ポケ特有の良デザイン、サイズによる種族値の差異、器用な技種……と興味をそそられるポケモンではありますが、イマイチ採用には至らない。そんな不遇(?)なパンプジンとは一体どんなポケモンなのか、ということをまず考えてみましょう。
<物理受けとして優秀>
 パンプジンと言えば印象深いのはその物理耐久ですね。ブルンゲルを凌駕し、デスカーンとも遜色ないレベル。加えて、光合成や鬼火、イカサマと物理受けとしては要点を押さえた技を使えます。
 具体的にどれくらいの相手なら受けきれるのか? 気になるところですよね。ではメジャーどころの火力指数を例に挙げて、ダメージ計算してみましょう。
ガブリアス/意地/A252/逆鱗→パンプジン特大/腕白/H252,B252 37.5%~44.2% 確定3発
 あ、堅い。これだけ堅ければ多くの物理アタッカーに対して後出しから受ける事が可能ですね。
 しかも鬼火+光合成を使えるために先手を取れる物理アタッカーに対しては無類の強さを発揮。また、イカサマも覚えるので剣の舞などで強引に突破されるという事態も招き辛いです。いわゆる起点回避。
 反面、特殊耐久に関しては並以下――うっかり役割破壊の大文字で機能停止に追い込まれるレベルですから注意

<単純な受けに留まらない器用さ>
 以上のことから物理受けとしての役割に目を向けてしまいがちですが、パンプジンはそれだけではありません。
 道連れを筆頭に、宿木の種、トリックルーム、金縛り、トリック、悩みの種など多種多様な搦め手を扱えます。また、「ちいさいサイズ」の場合はS99という比較的高速からこれらを使用することが可能。

 実際、そうした搦め手が好まれて使用される傾向にあるようです。

<需要によるサイズ変換>
 パンプジン最大の特徴とも言えるサイズごとの種族値差。
 例えば特大サイズであれば純耐久……というように、求められる役割に応じてサイズを変化させることで、相応の種族値のパンプジンの運用が可能となります。
 具体的に言えば、特大=純耐久、大=耐久(S調整をする場合)、小=搦め手特化、という感じでしょうか。「ふつうのサイズ」はS80族を意識した耐久型にする場合などに出番が回ってきますかね……。

<レート環境では>
 まあ、お察しの通りマイナーです。
 今時は鬼火頼りの耐久、なんてもの時代遅れなんでしょうね。スイクンやクレセリアのような即時性のイカれた耐久が必要とされます。と、言いますか単純にアローやバシャ、メガリザXらに勝てない物理受けが必要とされていない……ということでしょう。あのクレセリアですらKP降格というふざけた環境なのですから。
 絶対数が少ないことも関係すると思いますが、PGLでは専ら搦め手を中心とした型が人気のようですね。

【ライバル!】
<オーロット>

 霊パ待望の草複合タイプ……なのですが、どういう事か似たような役割を持った草複合ゴーストが同時登場。それがオーロットです。
 収穫によるターン消費をしない断続回復、呪いや守ると相性が優れている事から数値以上の受けを期待出来ます。パンプジンが光合成を習得する以前までは、物理受けに関しては完全にオーロットに軍配が上がっていました。自分もXY環境時には「物理受けに関してはオーロットに一任。パンプジンは使わない」と断言していたくらいには受け性能に差がありましたね。
 それも光合成の習得によってかなり緩和されたように思います。むしろ、オーロットよりも高速+光合成によって、パンプジンが受けられる物理アタッカーの幅はオーロットよりも広いです。逆に特殊方面へはオーロットが有利ですね。水/電気の両耐性を持っている特徴(水ロトムに強い)もオーロットの方が活かしやすいです。
 オーロットは技スペースが固定され気味なので、比較的技スペースに余裕のあるパンプジンはイカサマや鬼火などの採用がしやすいです。また、持ち物でも差別化が可能。オーロットは特性の兼ね合いで木の実固定ですが、それに対してパンプジンは持ち物を選びつつ回復能力を維持できます。ナモの実を持てば叩き落とすにも強気に出られますね。
 反面、オーロットでも受けが間に合う相手や受けミラーに対しては呪い+ゾンビが可能なオーロットが滅法強いので、その分野ではパンプジンに勝ち目はありません。
 パンプジンが搦め手に特化した場合にはオーロットとは別方向のポケモンになるので完全な差別化が可能

<ブルンゲル>

 霊パの受けポケ筆頭のブルンゲル。自己再生という回復力安定、PP十分。呪われボディによる相性不利下での受け。溶けるによる物理要塞。挑発による受けミラーの強さ……など、流石に申し分ないスペックです。正直、主観が混じっているとは言えどもブルンゲルの欠点が殆ど浮かんでこなかったくらいには信頼できるポケモン。
 さてそんなブルンゲルですが、流石にパンプジンと差別化が出来ない程ではありません。
 まず挙げられるのは素の物理耐久値ですね。例の如くガブリアスを仮想敵として、パンプジンとブルンゲルを比較してみましょう。
ガブリアス/意地/A252/逆鱗→パンプジン特大/腕白/H252,B252 37.5%~44.2% 確定3発
ガブリアス/意地/A252/逆鱗→パンプジン/腕白/H252,B252 44.4%~52.4% 乱数2発(18.8%)
ガブリアス/意地/A252/逆鱗→ブルンゲル/図太/H252,B252 49.2%~57.9% 乱数2発(96.5%)

 差は歴然。素の物理耐久に関してはパンプジンが例え「ちいさいサイズ」であろうともパンプジンに軍配が上がります。ですが特殊耐久ではブルンゲルが圧勝。「ちいさいサイズ」パンプジンの場合、メガガルーラの大文字程度で確一を取られてしまいます。
 次に霊パ上での受けとしての役割。パンプジンは霊パのエース(メガゲンガー、シャンデラ、ギルガルド)が苦手とする地面技を半減にして受けることが出来、また、特殊方面は紙耐久とは言えども一応は水/電気に耐性を持っている点も挙げたいです。一方のブルンゲルは叩き落とすをしてくるポケモンに対して軒並み強いです。獣ランドロスやバシャーモ、マンムーなど……。鬼火が効かない炎タイプや根性持ちに対しても溶けるという選択肢があるために、物理受けとしては非常に広い役割範囲を発揮。耐性の多さでもブルンゲルに軍配が上がります。
 単純な受け能力としては鬼火+溶けるが可能なブルンゲルが上のようですね。ではパンプジンはブルンゲルに劣っているのでしょうか? いえ、そんなことはありません。そもそもタイプが違うポケモンを比べる時点で結構無理があるんですけど!
 パンプジンは草タイプの性格を活かして「キノコのほうし」という凶悪な技を無効化できます。そして宿木の種による相手サイクルへの負担、イカサマによる起点回避兼突破力の確保、ブルンゲル以上の繰り出し能力……とパンプジンらしさを保有。
 ブルンゲルと比べると、現環境に多く蔓延るファイアローやボーマンダなどに弱いという短所がありますが、反面、獣ランドロスやガブリアスなどに対する受け出し能力――それに限らず、等倍火力に対する受け出し能力はパンプジンが圧倒的。特性や技の関係上居座ることを得意とするブルンゲルか、種族値や特性の関係上サイクル戦で光るパンプジンか……という役割分岐だと思って良いでしょう。

【サイズはどれがオススメ?】
 パンプジンを育てる上で必要となってくるサイズ選択。まず結論から入ると、「おおきいサイズ」と「ちいさいサイズ」がオススメです。何故か? ここではそれについて触れていこうと思います。
<おおきいサイズ>
 高い物理耐久と、受けとしてはそこそこのSを持った大きさ。霊パでパンプジンを使う上で、ブルンゲルよりも速いことは優先条件だと思います。ブルンゲルは先手を取れる物理アタッカー相手に対して、相性不利だろうと問答無用で覆してしまう性能を誇ります。故に、ガブリアスやキノガッサ等に対する後出し性能を求めない限りはブルンゲルより速くあるべきなのです。
 ですが「ふつうのサイズ」未満の大きさになってくるとS振りに価値が生まれて来、耐久としての運用が揺らいでくるために、パンプジンが受けとして機能できる線引きとして「おおきいサイズ」を推奨します。つまり、純耐久としての「おおきいサイズ」です。

<ちいさいサイズ>
 そこそこ高い物理耐久と準高速と言えるSを持つ大きさ。ここまで素早くなると、「おおきいサイズ」以上の大きさとは運用方法がまるで違ってきます。
 物理ポケモンに役割を持つ場合にはやはり鬼火などの採用を考えますが……現環境の物理アタッカーの多くは「ちいさいサイズ」パンプジンよりも更に速いため、どうせ抜かれるなら「おおきいサイズ」で受けに回った方がマシ。ニトロチャージを使えば受けられる範囲が広がらないでもないですが……Sが上がるのであれば尚更「ちいさいサイズ」の意義は薄れます。
 では何をすればいいのか? もちろん、搦め手に走ります
 ハロウィン大会でのパンプジンのように、まず繰り出すだけで「おみとおし」により偵察という仕事を一つ。次にイカサマや威張る、鬼火で相手の場を引っ掻きまわして、最後に道連れor大爆発で退場……という流れで良いのではないでしょうか。
 サザンドラよりもSが+1だけ速いというのも面白いですね。スカーフ道連れなら競り負けることはありません。サザンドラを意識したスカーフ型でも「ちいさいサイズ」ですね。

ギャラドスやマンムーを意識した「ふつうのサイズ」、ガブや獣ランドロスへの後出しを意識した「とくだいサイズ」――需要に応じた使い分けが大切です。

【持ち物を考える】
<たべのこし>
 PGLによるとパンプジンの持ち物の中では最も人気があるもの。宿木+身代わりで居座る際にも、物理受けとして鬼火+光合成で居座る際にも使えるために大きさを選ばず採用できます
 受け出し性能を意識する場合には後述するオボンの実の方が適任でしょうけど、宿木の種を採用する場合などには是非こちらを持たせたいですね。

<きあいのタスキ>
 攻撃技+影打ちや、トリックルーム、道連れの発動を手助けしてくれるため扱いやすさに定評あり。「ちいさいサイズ」や「ふつうのサイズ」が主ですが、トリックルームを狙う場合は「とくだいサイズ」でも採用の余地あり

<オボンのみ>
 相手の攻撃にさらされることの多い「とくだいサイズ」、「おおきいサイズ」向け「とくだいサイズ」がこれを持つことで陽気鉢巻ガブリアスの逆鱗を後出しから(急所を除いて)2耐えが可能に。
 サイクル戦の中でパンプジンの高耐久を活かしやすく好相性の持ち物だと思います。無難とも。

<こだわりハチマキ>
 本来アタッカーとしての適性はオーロットの方が優秀ですが、拘りアイテムを持った場合は違います。何故ならトリックが使えるからです。
 とはいえ、拘り鉢巻を持ったところで火力は貧弱。最近流行りつつあるHB水ロトムにすら種爆弾を耐えられてしまうので、正直自分はお勧めしません

<こだわりスカーフ>
 「ちいさいサイズ」、「ふつうのサイズ」向け。その準高速~中速を活かして、相手の高速アタッカーに対して道連れ、受けに対してトリックを仕掛けていきます。
 攻撃技は火力不足を補うためのイカサマ、後は最低限の役割として草技をいずれか、になるでしょうか。ハチマキよりは優先順位が高いと思います。

<ゴツゴツメット>
 光合成で粘っているだけでも相手が勝手にダメージを負ってくれるので、火力不足なパンプジンとは相性の良いアイテム。非接触技の代表である地震を半減できるために相手の接触を誘いやすい点でもシナジー。
 被弾回数に比例して真価を発揮するアイテムですから、このアイテムを持たせる場合には火力減退の鬼火は必須。

<ナモの実>
 霊パの物理受けをやる以上候補に挙がってくる持ち物。役割遂行を妨害してくる叩き落とすを意識したアイテムです。
 これで悪技を半減し、その隙に鬼火を叩きこむ……という流れが常套手段。ですが、鬼火を気にせずに剣の舞をしてくるキリキザンやクチートの類は苦手。

【どんな技を採用すればいいんだろう?】
 まずは攻撃技から。
<タネばくだん>
 威力命中安定のメインウェポン。霊パ全体として重い水タイプに対する一致弱点技として、余裕があれば是非とも採用したい技です。
 しかし「とくだいサイズ」でもA100とアタッカーにしては貧弱で、スイクンのような強力な耐久ポケモンには火力不足。とは言えこれしかないので、やはり優先順位は高いです。

<タネマシンガン>
 3発当たれば種爆弾とほぼ同等、4発以上は火力的に上回ります。5/8の確率で種爆弾と同等以上の火力、1/4の確率で上回ると考えれば悪くは無いように見えますね。ただ3/4の確率で種爆弾未満の火力しか出ないと言えば一転、少々リスクが過ぎる様に思います。
 パンプジンの火力では身代わりを貫通して……ということも期待出来ませんし、自分はタネマシンガンはあまりお勧めしません

<かげうち>
 便利な先制技。ですが火力があるわけでも無いので、虫の息の相手に止めを刺すくらいの役割でしょうか。アタッカー型なら優先順位は高そうですが、受けの場合は低め

<イカサマ>
 火力不足なパンプジンにとっては有難い技。不一致なのが玉に瑕ですが、鬼火との相性も良く、物理アタッカーに対しては一致技で攻撃するよりもこちらの方が火力が出る場合が多いです。
 相手のA数値でのダメージ計算であるため、特に「ちいさいサイズ」パンプジンには是非搭載したい技。

<いわなだれ>
 リザードン、ファイアローに奇襲を仕掛けます。もちろんそれらへのピンポイント技。

<ニトロチャージ>
 火力方面は全く期待出来ませんが、Sを上昇させることで鬼火や宿木の種を上からばら撒けるようになります。また、身代わりや道連れも先手を取って使用可能に。技スペースがきついので優先順位は低め

<だいばくはつ>
 自己退場技として。例え大爆発とは言え火力はそんなに出ませんが、最後っ屁程度にはなります。

 続いて変化技を。
<こうごうせい>
 耐久型ならまず必須。これ無しでは受けとして機能しません。

<おにび>
 これまた耐久運用の際……と言いますか、どのパンプジンでも優先順位最高です。仮にサポート型であっても鬼火撒きは共通の仕事。相手の物理アタッカーに鬼火を入れるだけで後続がグッと楽になるのですから。
 誘いやすい炎タイプには無効な点は注意。

<やどりぎのタネ>
 余裕があるなら入れたい技。草タイプにこそ無効ですが、基本的に広い相手に刺さります。
 身代わりとの相性に優れ、Sの関係上「ちいさいサイズ」では優先度の高い技だと思います。逆に技スペースの関係上耐久型には入れ辛いかも。

<あやしいひかり/いばる>
 嫌がらせ兼妨害技。相手の行動を5割という高確率で潰し、また、その性格上流し性能を保有。身代わりや宿木の種との相性に優れ、威張るの場合はイカサマとの相性にも優れます。

<なやみのタネ>
 優秀な特性が蔓延る6世代環境では結構刺さる技。また、眠るを回復ソースとする耐久ポケモンにも刺さります。交代しても特性は書き変わったまま。
 メガガルーラやメガクチートなど役割対象は多いものの技スペースの関係から優先順位は低め。

<みちづれ>
 「ちいさいサイズ」を鉄砲玉運用する場合には是非とも持たせたい技。非常に強力な牽制であり、スリップダメージ類との相性に優れます。
 S振りパンプジンには困ったら持たせておけ、というレベルの汎用性

<トリック>
 拘りアイテムと併せて。

<みがわり>
 残飯や鬼火、混乱技、宿木の種との相性に優れます。また、毒毒や電磁波を回避するのにも。

【まとめ】
 実は自分、パンプジンに関してはニトチャして混乱をひたすらばら撒くだけという謎めいた型くらいしか使ったことが無いんですよね! ハロウィン大会では真面目なのを使いましたけど。あれは環境的にも例外です。
 そんなことで、自分がまともにパンプジンを使ってこなかった理由を避ける様にこうして考察してみたわけですが、はっきり言ってユキメノコ、ヨノワールを遥かに上回る書き辛さでした。本当に、パンプジンって何をすればいいのか分からない……!
 記事でこそ書きませんでしたが、状態異常をばら撒いて道連れするだけなら他にも適任はいますし、ニトチャ積んで威張ってイカサマをするならヤミラミが適任。
 いろいろ考えた結果、後出し性能重視のHB振り、宿木の種などで嫌がらせに走るHS振りくらいしか残らないのかなあと。
 と、言いますかこの記事を書いている途中に気付いた事なのですが、パンプジンって環境にまるで刺さっていないんですよね。それはもう驚きなくらいに。ブルンゲルも刺さっているとは言えませんが、まだパンプジンよりはマシ。役割対象だったメガガルーラも最近は両刀型が増えてきていますし、近頃はジャローダという草タイプ物理受けをしているせいで、そのついでに対策されてしまう始末。完全にとばっちり。
 では「ちいさいサイズ」のS振り個体はどうでしょうか? 宿木の種、身代わり、威張るで嫌がらせに徹する……相手を選ばない戦法なので、こちらは通用しそうです。もちろん相手が順当に自滅してくれる運があればですが。安定性に欠けるという点と、ジリ貧になりがちであるために自分は好みません。楽しい型ではあるのですが……。

 こういう「パンプジンを使いたい!」という名目で記事を書いておきながらですが、どうにも自分にはパンプジンは難しい。そこそこの活躍を見込める型は作ることが出来ると思うのですが、パンプジンである必要があるのか? と聞かれれば首を傾げてしまいます
 もちろん自分の経験不足のため碌な型が思い浮かばないのでしょうけど、まだ暫くはパンプジン運用に至れそうにもありません。

 ではまた。

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