早いもので、今年も半年が終わった。昨日の朝、むくげの花が咲いているのに気づいた。
これから、毎日、毎日「暑い!」と言いながら暮らすのであろうか。しかし、何時もと違い肌寒い日が交互にあり、今でも大布団を足元に置いている有様である。
ツバメも2番子が育ち、鳴き声が力強くなり くちばしが見え出した。
昨年末より、捨てたものを取り戻すかのように買い物をした。少し痩せて以前の体型に近づいた(目指せ、-20歳)のともうズボンは厭きたのと旅が少なくなったので、その分がそちらに回った。
地元では団塊の世代か、もっと若い世代の物はあっても、中途半端な年齢の物は余り無い。冬物は気に入るブランドが見つかり、その店のバーゲンでせっせと買ったが、夏物はかわいすぎて私には向かないので買わなかった。
仕方が無いのでネットやカタログで試しにレビューを見ながら、スカートを1枚購入した。まずまずだったのでその生地と同じスーツやワンピースを買い、一時は嵌った。しかし、夏用の物は襟ぐりの大きさや質感が想像と違い、止めた。
先日、デーパートへ行き、やっと探していたオレンジ色のプルオーバーを見つけたので購入した。平日の事でバーゲン前の事もあり、人は少なく、相手をしてくれた20才くらいの女の子は嬉しそうに走って袋に入れて持ってきてくれた。やはり人の手を通す事は通販と違い何か暖かさを感じる。
中年男性が若い女の子に惹かれるのと同じか?若い娘が懸命に仕事をしている姿は好きだ、何かしてあげたくなる。家に来る銀行員の男性にはコーヒーを出さないが、女の子には時々出して一緒にお茶している。
若しかして私って、オヤジになってしまったのかしら?と時々、思うことがある。昨年から、勤めている姪と話していて、その気は無かったのに気づけば彼女の欲しがっていたバッグ代を出していた。
今日、またそのデパートへ従姉妹と買い物に行ったが、サイズが無かったので探してもらう事になった。でも 有っても無くてももういいかなと思う。これで当分買い物をしないであろうと思う。
気に入っていた物に近い物は大方揃った。
しかし、松山の中心部へ入った途端、何処も駐車場は満杯で、まだ本格的なバーゲンをしていないにもかかわらずデパートも人が多かった。先日と大違いでボーナス後の日曜と言うことか?
そんな半年だったが、体の変化も起きた。
以前、「もう憑けて来ないわよ。」と言われた言葉通りになったみたいである。
玉置へ行く当日の午後2時過ぎの事だった。
トンネルへ入ってすぐ、今まで聞いたことが無いすざましい「ギェッェエエ~!」と言うなんとも言えない男の断末魔のような大きな叫び声が響いた。
先の方の二輪でも事故にあったのだろうかとも思ったが、ド~ン、ガシャンとか言う事故音はしなかった。
若しかして聞こえたのは私だけ~?、と思いつつ、後続の単車も前のスクールバスの中の子供達もざわついていない。まさか、まさかと思いながら、出口付近に来たが何も起きていなかった。見えなかったのが幸い。
以前ならあちらの声はフィルターを通したような何かこもっているように聞こえていたが、今回は余りにもリアルで現実と違わなかった。真昼間なのにと思うが、このトンネルの周辺は平家の落人伝説が有る所で、周囲に人家も少なく夜、一人では走りたくない所だった。
ノワタリさんにお尋ねすると、やはり刃物で切り殺された男の断末魔の叫び声だった。
「以前なら、憑けて帰っててたわね。」と言われた。脱諸星あたる状態!バンザイ
少し進歩したのかしらとも思うが、負のものばかりに敏感なのも情けない。