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Wake Up !

一人のヒーラーさんとの出会いから、私の世界が変わっていきました。

実らない見合い話 フィリピンパブ

2012-04-11 11:53:11 | 日々のつぶやき

やっと解放されのびのびとしている頃、お友達のトシコさんの家で週末の土曜の夜、居酒屋の村さ来で飲む約束をしている時、何度かあったことある女性がやってきた。

私たちの話を聞いていたらしく、「あなた、そこでお見合いしなさいよ。紹介するから。」と声をかけ、半ば強引に決めてきた。

「いいえ、そのつもりはないので結構です。」と断ったが、相手はしつっこくさがらない。

仕事上の付き合いの人なのでトシコさんも困ってしまい。

「ね~え、私がちゃんと断るからOKして。」と言う。「断るってどんな風に?」

「相手が気に入らなかったら、私が対面に座るから合図して」と言う。

「合図って?」

「う~ん、そうね。テーブルの下でこっそり脚を蹴ると言うのはどう?」

そんな具合になり、しぶしぶすることになった。

土曜の夜、村さ来へ行き待っていると、3人がやって来た。打ち合わせ通りトシコさんが私の前に座ったと同時に彼女のポンと脚を蹴った。

目で合図して「早すぎる」と声を出さずに口で言われた。もうすでに私は帰りたい。なんで酒飲むはずが居酒屋で見合いなのよ。

見合いを成立させようと、トシコさんの知り合いは張り切っている。下心が見え見えで保険屋のおばさんと同じ臭いがする。

先方の男性の紹介が終わり、私の方の紹介をされた。その後どういう事が起きたかあまり記憶にないが、たぶん私が「ここへは飲みに来ただけで見合いなんかしたくない。」と、言ったのかもしれない。

その女性は私に「年の癖に紹介してもらえるだけでもアリガタイと思わないと」いうような事を言い、悪口雑言を浴びせ、出て行ったのだけ覚えている。

3人がその場に残り、男性は少し若い人だったがバツイチだった。

お尋ねしてもいいですかと断ってから、

「あの~、生き別れですか?死に別れですか?」と、ずけずけと臆面もなく尋ねると、「生き別れです。」と答えられた。

調子に乗り、聞き難い事をまた突っ込んで厚かましく聞いた。

「なぜ離婚したんですか?」

「彼女は結婚を利用して家を出たかっただけだったんです。」と言われた。

お嫁さんになられた人は実家で母親との仲が悪かったので、相手に対して何の愛情も無いまま嫁いだが、家を出るためのもので、芸能人張りのスピード離婚で出て行ったという。

「まあ~、お気の毒に。」と言ったものの、傷口の上にまた傷つけるような事をしてしまった。その人はとても暗い...。

たぶん、その人も私と同じように先程の人に強引に誘われたのであろうと思う。

そこに居てもしょうがないので、トシコさんと「また何処かへ行こう」と言って3人で外へ出た。

「僕も飲みに行きます。」と言って別れようとしたが、「何処で飲まれるんですか?」と尋ねた。

一瞬、躊躇ったようだったが「フィリピンパブの○○です。」と言われた。

私達二人は行った事がなかったので、「すみません。どんな所か見てみたいのですぐに帰りますので付いて行ってもよろしいでしょうか?」と言って、そこからそう遠くないその店へ行った。

薄暗い中まだ時間も早いので客は少なかった。楽器が隅にあり生バンドの演奏でもあるらしい。

ボックス席に座ると、3人の若いお姉ちゃんがやってきてすぐ水割りを作り、たどたどしい日本語が飛び交い「フルーツタノンデモイイデスカ」などと言い、次々と注文をしている。

フィリピンの男性もいて私達に接待しようとしたが「すぐに出るから、水割りはいらない。」と言って断った。

ソファーに深く腰掛けている男性が煙草を加えると、みんな一斉にライターの火を差し出し、暗闇にその人の顔がボォ~と浮かびあがった。先ほどの店での顔つきとは変わって放心しているような感じである。

見てはいけない物を見たような感じでその光景は寒々しく、付いてきたことを後悔した。すぐに『ありがとうございました。お先に失礼します。」と挨拶をして店を出た。

何とも言えない空しさと侘しさを感じながら、夜の街を歩いた。

日本人相手に言葉のキャッチボールをすることも出来ないのであろうか?それとも女性不信か?

まっすぐ帰る気も起らず、Kのレストランへ行ったが、夕飯を食べていないのにどっと疲れを感じ余り食欲は起らなかった。その晩、二人とも寝付けなかった。

 振り返れば、20回近くの見合いの中で最悪の事を書いた。

今まで読まれた方はあまりにも話の方向が違うので戸惑われたかもしれない。

しかし、私の中に有った傷を吐き出してしまう事で、消化しそれでまた、次の次元に行くことができると言われ、今回書いた。

よほど溜まっていたらしく、一気に書けた。

見合いを否定する訳ではない。私の友人たちもそれで結婚して幸せな生活を送っている人も多い。ただ、私の場合、私自身が悪いのか地場の影響か不幸な体験だった。

書きながら、自分がひどく単細胞で短気であることに気づかせられたと共に、かかわった人にご迷惑をかけてしまった。反省