保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

焼き肉で‘花じまい’船頭の慰労会

2006-05-22 23:24:27 | 船頭
私達、保津川下りの船頭が、毎年5月の下旬に行っている
慰労会‘花じまい’が今日、亀岡の焼肉店「味扇」で開かれました。

この‘花じまい’とは、船頭達の間に昔から伝わる伝統的な慰労会。

昔は農業や川漁とを兼業する船頭が多かったことから
5月末には船を降り、農家の者は田植えに、川漁をする者は
鮎掛けに専念する、仕事換えの区切りとして行われてものが
今に伝わった慰労会なのです。

店には私はっちんが所属する保津川遊船・第三支部
32名が参加し、春の観光シーズンの疲れを癒しました。


今年は焼肉で宴会。日本精肉界でもその名を知られる名品・丹波亀岡牛の
特上のロースやカルビ、タン、ミノ、テッチャンなどが食べ放題なのも
保津川‘花じまい‘の魅力です!

口の中でとろける美味しさの特上ロースの味が、わからなく
なるほど食べさせていただきました!

本当に「牛っていい奴ですね~」と実感!

と、いっても美食を味わう会ではありません。そこは男ばかりの宴会です。
大ジョッキビールで乾杯した後は、飲む、食う、騒ぐの3拍子!

酒がすすむにつれ、ヒートはアップ!

叫ぶ!怒鳴る!笑う!・・・喧しいのなんの~

「ここはディスコか!」と思うほどのうるささで、
普通の話し声では隣りの人の声すら聞き取れない程です。

この騒がしさに負けずに会話を続けると、自ずとこちらの
会話のトーンも上がって、相乗効果を生む出すので
さらに宴会場の騒がしさはヒートアップ!

腕相撲で力比べに興じる若い衆もいます。

まあ~‘山賊の酒盛り’や‘野獣の宴’を想像していただくと
一番わかりやすいと思います~

でも、ただ騒いでいるだけではないところが保津川流。

うるさい会話の中身は「船の操船理論」や「サービスの仕方」
「仕事態度の指導」など、結構真面目な内容が多く、そこが
保津川船頭の宴の面白いところでもあります。

会話は色々飛んでいても、いつも最後は船の話に落ち着く。
その姿にみんな本当に船の仕事が「大好きなんだ」と改めて認識
する宴・・・それが保津川船頭流・癒しの宴会‘花じまい’なのです。