保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

そうだ!大仏さんに会いに行こう!

2006-05-28 21:34:33 | 心の旅
悪天候に祟られた今年の5月最後の週末。
今度は強風まで吹き、結局休業と相成りました。

こんな日は家に閉じこもっていても気分は晴れません。
外出するに限ります。それも日頃は行かない様な所に行くのがいいのです。

ということで、我がファミリーは京都のお隣り奈良を観光する事に。

千年の古都・京都よりも古い歴史のある街・奈良。
その奈良で観光といえば・・・そう‘大仏さん’でしょう。

743年、万物の栄えと恵みを祈願し聖武天皇発願のもと建立された
‘大仏さん’は本名毘盧遮那(びるしゃな)仏といい
「知恵と慈悲の光明をあまねく照らし出されている仏」で
大仏殿の建つ東大寺・華厳宗の本尊です。


東大寺の入り口には南大門と呼ばれる二重層造りの古い山門が建っています。
この南大門は平安時代に大風で倒壊したものを鎌倉時代に再建した
姿を今に残す日本最大の山門です。

その古い山門の両端には、この門を守る阿、吽2体の金剛力士像の姿が!
像高がいずれも8mを超す巨大な像で漫画「北斗の拳」の世界が目の前に
展開しているような錯覚すらおこさせるリアルな迫力があります。

そしてその山門を越えると見えてきました、大仏さんがおられる大仏殿です。
東西57.012メートル、南北50.480メートル、高さ48.742メートルにも及ぶ、
世界最大の木造建築物といわれる大仏殿。その雄大な姿の中に
長い年月の間、古都奈良の象徴として磨き上げた堂々とした雅さを感じます。
この大仏殿は江戸時代に再建されたもので、創建された奈良時代後、
二度の兵火で焼失したそうです。それでも現在の規模は創建当初に比べて
東西が3分の2に縮小されたものだそうで、大仏信仰に傾倒し
その建立に賭けた聖武天皇の思いの強さを感じずにはいられません。

そして大仏殿の大きな扉を潜り視線を上に向けると、出た!大仏出現!

薄黒く艶がある肌、ずんぐりして逞しい体、くっきりした気品あるお顔に
うっすら開いた目、それは想像していたより遥かに壮大にして重厚。
ずっしりした雰囲気の中に静かで厳かなオーラが纏っているのを感じました。

何処を見、何を見ているのか?わからない少し開いたその目を
見ていると不思議に我が魂が吸い込まれていき、何かを話掛けられて
いる様な気がしてしばらくその場から動くことが出来ないでいました。

特に仏に対して信仰心や深い造詣があるわけでない自分ですが、
この巨大な大仏さんには、暫し心が魅了され我がシックスセンスを
強烈に刺激したのは確かなようです。

天候に恵まれない今年の前半。川止めを利用した天候好転の祈願参り。
これで今年も家業繁盛で収まるといいのですが・・・