百休庵便り

市井の民にて畏れ多くも百休と称せし者ここにありて稀に浮びくる些細浮薄なる思ひ浅学非才不届千万支離滅裂顧みず吐露するもの也

産経新聞記事 三つ ~ H30.2.17「朝の詩」& モンティーニュ「随想録」& 古田博司筑波大教授「正論」

2018-02-17 16:28:00 | 日記
 今朝 H30.2.17 の、大阪市 清崎進一さん作「海をみつめて」という「朝の詩」は良かったです。オイラの詩的センスが余程 狂ってるのか、このところの「朝の詩」は、失礼ながら「何でこんな詩が採用されるのだろう。こんな歯の浮くようなことや ありきたりのこと よく言えたものだ。選者さんの目、だいぶ狂っておられるのでは?」と思える日が多かったですが、この詩は 生身の人間の 気ままさ・勝手さ・悲しみ が滲み出てて、また 人々の生き抜こうとする逞しさも感じられ、まるで 水上勉さんの小説「飢餓海峡」みたく、素晴らしいです。




 次は産経新聞で H29.6.9 から連載されてる、文化部 桑原聡さんの「モンティーニュとの対話」という記事の NO1 と NO19 から、モンティーニュさんの「随想録」という著書の、下に抜粋してます 第3巻第10章の記述が、まさに名言 !!! 、めっちゃ素晴らしい内容でありますので 掲載いたします。まず NO1 の記事の一部分。







次いで H30.2.16 の NO19 の記事の一部分。



・ 私の持論は、「他人に自分を貸すことはしなくてはならないが自分以外の者に自分を
  与えてはならない」ということである
・ この世には足をとられるような深みがたくさんあるから、最も安全であるためには
  いささか軽めに・浅く・世を渡るべきである
・ 少しも他人のために生きない者は、ほとんど自分のためにも生きていない

                     特に 3 番目、スゴく気に入ってます。


 そして 最後を飾るのは、古田博司先生の「国家を強くする「常識」を持とう」という、当たり前のことを本音で語って下さってる記事。この世の中、まだまだ 戦後民主主義 とか 進歩的文化人 とかの、リアリズムのカケラもない空理空論論者の支配から脱しきれていません。特に マスコミ界 学者さんの世界は、まさにガラパゴス化してるかのようでありますが、こういった風潮の渦中にありましても、本当のことを本音で解りやすく語って下さる古田先生は、たいへん貴重な学者さんであります。



特にオイラが気に入ってるところは、下記であります。

民族が50以上ある中国では、いったいだれが中国人なのかよく分からない。そこで、「中華民族」などというウソをつく。民族とは何かといえば、「因果のストーリー(歴史・文法・常識などのこと)を共有する人々」のことである。因果のストーリーを豊かにするのが文化だ。しかし韓国はこれがダメ。宗主国文化の文化が文化であって、自分たちの文化を育てない。1970年代に国が「わが民族は中国文化を受容し、それを民族と国家の繁栄に適切に、再び想像力を発揮し、新しい文化を想像してきた」と宣言し、自己チュウのウソを全国に教え広めてしまった。これが「受容すればわれわれのものだ」という、いわゆる「ウリジナル」へと発展していったのである。剣道も茶道も孔子様までウリ(自分たち)のモノであると言ってはばからなくなってしまった。

アングロ・サクソンという民族のすごいところは、「国益」ということで大多数がちゃんと動くことである(老生追:テレビで「ザ・プロムス」の熱狂ぶりを見てるので納得です)。ユダヤという民族のたくましいところは、紀元前に追い出されたのに、もう一度戻ってきて、「生存」という国家理性を持ったことである。



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