美しき人たちよ(1)【My【十一面観音様】拝顔レンズ】＆【転校生】の【小林聡美】さん

　毎朝、国宝である【向源寺十一面観音立像】の ミニチュアレプリカ像である　わが庵の観音様へ、短い祈り【十句観音経】を３回ほど唱えているのですが、有り難くたいへん美しい その観音様のお顔が、また実に色っぽくくねらせておられるご肢体が、相当の経年変化を来たしている わがマナコにとっては、如何せん 小さ過ぎまして、毎度　悲しい目を させられていましたもので、この度 その前に 拡大レンズを設置したのであります。



レンズで拡大したにしても　小さなお姿像の写真で恐縮ですが、実際には、粗めのプラスチックレンズながら　鑑賞に耐え得る像は結んでくれておりまして、それにしましてもです。ほんとうに　オキレイな観音様であらせられまして、普段 美しい人との接触が　とんと欠乏しているオイラにとりましては、その渇望を癒してくれる、こういうのを 【 アイ・フレッシュ 】 と云うのだと思うのですが、爽やかな滴(しずく)として　機能してくれているのであります。


　 　　【十句観音経】～祥伝社ノンブック【松原泰道】さん著【観音経入門】より～

　　　　 観世音　　　　　かんぜおん　　　　 　
　　　　 南無仏　　　　　なむぶつ　　　 　
　　　　 与仏有因　　　　よぶつういん
　　　　 与仏有縁　　　　よぶつうえん
　　　　 仏法僧縁　　　　ぶっぽうそうえん
　　　　 常楽我浄　　　　じょうらくがじょう
　　　　 朝念観世音　　　ちょうねんかんぜおん
　　　　 暮念観世音　　　ぼねんかんぜおん
　　　　 念々従心起　　　ねんねんじゅうしんき
　　　 　念々不離心　　　ねんねんふりしん

　　観世音菩薩を信じます。人間は　みな　ほとけ(仏)と　おしえ(法)と　信心をともにする
　　友(僧)にめぐまれて正しい生活ができます。そして安らぎと永遠のいのちに恵まれます。
　　ゆえに　朝夕に観音を念じます。つねに念じつづけてまいります。


　さて 次の話題でありますが、今 NHK BSプレミアム では【山田洋次監督が選んだ日本の名作100本/喜劇編50本】の映画が放送されておりまして、6月26日は、ちょうど 30年も前に作られた【大林宣彦】監督の【転校生】でありました。それでです。その中に素晴らしい場面、大林監督は このシーンを撮りたいがため　この映画を作られたのではないだろうかとさえ思える、見た人の記憶に永久に留まるだろうシーンが数分間　刻まれていたのです。

それは主人公の男女高校生が取っ組み合ったまま　お寺の石段を転げ落ちたショックから、それ以後は男女の体が入れ替わってしまうという　ファンタジックな世界に移るのですが、その直後の、戸惑いを見せる　こんなカットが展開される場面でありまして
　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓ 洋服ダンスの鏡にオッパイを映し驚いている一コマ




　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓ 部屋まで　入れ替わって・・・


男女が絡むエロコイ場面では決してないのです。が、そこにあるのは 17歳の高校生のセミヌードでありますから、見る者に、神秘的なものに触れるような　禁断の木の実を前にしたような　ときめき感を生ぜしめる、また飾り気ない そっけない仕草の演技でありながらも、草原にたなびく牧草が醸し出すかのようなエロティシズムに包まれた　美しい映像が数分間 組まれていたのであります。普通ならば　決して目にすることができない　極めて希少価値のある映像かと思います。特にオイラのようなオジンにとりましては、アンタチャブルな領域に属するカットといえるかもしれません。ですから　逆に　俗な表現ですが、ゾクゾクしてくるような感じがして、とても好いのであります。小林聡美さんにとりましても 原点にある映像と いえるのではないでしょうか。それに オイラは思います。【三谷幸喜】さんは 多分、この映像をご覧になって小林聡美さんに 恋 された　のではないだろうかと。ウン、これは間違いなくそうだと思います。錆びて朽ちて ボロボロ となってはおりますが、男の勘という　例のヤツ であります。


　＜　備考　＞
　H26.3.5、百休庵お床写真を、現時点の様相を示す画像に　更新しております。