百休庵便り

市井の民にて畏れ多くも百休と称せし者ここにありて稀に浮びくる些細浮薄なる思ひ浅学非才不届千万支離滅裂顧みず吐露するもの也

愚息物語(14)【裏山の磐神様】

2009-12-31 22:21:23 | 日記


 我が家から望む裏山頂上には、霊験あらたかそうな、それはもう
大きな岩がでーんと、それも男岩・女岩とでも形容できるような
一対の岩が上下を成し 座っておられるのでありますが、もし、
この岩が転がり落ちでもしようものなら、我が家はひとたまりもなく
滅茶苦茶になってしまうこと必定でございますから、愚生はそれを
磐神様(いわがみさま) と名付け、我が家の守り神として崇め奉って
おり、毎年末には注連縄もどきの縄を張り、新年にはお参りいたして
いるところでございますが、
本日、その新しい注連縄を張ってきたのであります。
そうです。今年できた孫たちと一緒に登ってきたのでございます。

標高差220m道程475mでありますから、平均斜度30度弱の 急な、
愚生が 芝刈り 倒木などの障害物を除去しているとはいえ、獣道に
毛が生えた程度の 一年のうちこの時期しか通らない
荒れ道でありますゆえ、登れるだろうかと たいへん心配したのであり
ますが、なんのなんの、ひょいひょいひょいと、たいしてエラがるでもなく、
ほんとうに 子供たちの能力は たいしたもんだ・蛙のしょんべんで
ございます。

ところで、この子たちは、本日午後から、当方とは全然違った
美男美女の、じっちゃんばっちゃんという言葉が似つかない 若い
もう一方の祖父母に、引き取られていったのであります。
次 帰ってくるのは 3日となっておりまして、6日には
都会の父母のもとに 送り届ける予定でございます。

なお、3人目の予定日が 4日後に迫っておりますので、
この子のことも、磐神様には 深くお願いいたしました。
どうか母子ともに大事なきことを と 祈るばかりであります。

  

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