百休庵便り

市井の民にて畏れ多くも百休と称せし者ここにありて稀に浮びくる些細浮薄なる思ひ浅学非才不届千万支離滅裂顧みず吐露するもの也

百休世直し放言(1)【先憂後楽】

2009-12-16 13:53:51 | 日記
 「天下のことについて世の人に先んじて憂え、遅れて楽しむこと。
  常に天下の平安を心掛けていること。」
「後楽園」という名称の出所でもあります【先憂後楽】を
「大辞林」で引きますと、このように書かれております。

つまり【先憂後楽】とは、人民を治める お上 とは斯くある
べしということを述べているのでございますが、現状は、何とも、
皆様ご認識のとおり、まったく逆でございます。

どうして この尊き教えに戻り、自らを律することから始め
ないのでありましょうか。まず自らの人件費の数割カットという
議員報酬の大幅削減から、スタートすべきではないでしょうか。
衆議院議員は、半数でいいと思います。
そして 参議院なんて全く不要です。憲法改正しなくては、
参議院をなくすことができないのですから、それまでの間、
報酬を大幅カットし、やり過ごすべきでありましょう。
地方の議員さんも しかり、公務員さんも しかりです。
そして、もう済んでしまったことで誠に残念でありますが、
公務員のボーナスは、世間の最後の最後に渡すべきなのです。
しかしながら、民間人がこんなに苦しんでいるというのに、
どうして いの一番に受け取ることができるのか、不思議で
不思議でなりません。見識が疑われます。

次に行うべきは、年配者は若い人に仕事を譲るということです。
なんとか過ごしてゆけるのであれば、さっさと隠居すべきです。
少なくとも、税金を自身の報酬の原資としている人たちは、
63過ぎたら無条件に隠居すべきです。
貴重な税金を 独り占めしたらいけませんし、公務員で
余人をもって変え難い仕事なんぞあるわけがございません。
この大不況をこさえた張本人ともいえる グリーンスパンさんは、
かって その世界の神様とまで謳われていた人であります。

辞めて、鴨長明さんや吉田兼好さんのように、
方丈記や徒然草を書こうじゃありませんか。
伊能忠敬さんは、歴史に残る大仕事をやってのけました。
もし仕事を続けられるのなら、名誉だけはいただいて、
金銭的な報酬は、極めて慎ましやかなものとし、その浮いた分は、
若い人に回してやるべきなのです。

今こそ仕事と所得の、年寄り→若い人への再分配 が必要とされて
いる時代はないと思います。若い人は、やらせればきっとやります。
もしできないにしても、できるよう育てましょう。
若い人たちを元気にしないかぎり、この国の閉塞感・逼塞感は、
決して打破できません。若い人たちの元気さえ取り戻せれたら、
今ある問題の解決なんて 容易いものです。
将来のというより、現時点の問題解決のためです。
お年寄りたちよ、いまこそ席を譲りましょう!
えっ、電車の席を譲ってくれないから、譲れないだって?
お気持ちは分かりますが、何分これは うーんと大きな問題な
もんで、そこを何とか お頼み申します。

コメント
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