諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

子供たちは、今【管理社会】を生きている

2008-06-23 23:18:06 | 日記・エッセイ・コラム

Ca390248  ♪ 土手のさすかんぽ、  ジャマ更紗、

 いまはホタルも  みな絶えた。

 ぼくら 後期の高齢者~!

   今朝も病院、またまもどる。    すかんぽ  すかんぽ   川のふち。

   汗をかきかき  ハ・ニ・フォ・ヘ・ト ~♪

    「  喜多原 百 愁      作詞  」

     ★  子供たちは、もう、野を駆けなくなった。過っての子供たちが、滑り降りた土手と河原は、コンクリートで護岸工事が施されてる。砂地と草のなだらかになっていた場所は、削り取られてイキナリ深みである。今、水に近か付こうとすると、大人でも相当覚悟がいる。傾斜部分は、野イバラや葛に覆われていて、うっかり足を突っ込んだりすると,とんでもない事になる。過日、白い小花を付けた茨を,ワン・ショトと思い足を踏み入れてたとたんに、身体ごと斜めにはまり困った。どうして子供が近づけようか。

  ★  午後2時30分には、町役場は、放送で子供たちの下校を知らせる。パトロール・カーが、青い回転灯を回して走り、通学路の各要所に、交通指導員が就き、子供たちの安全を確保する。マスコミに報道される子供の事件は、痛ましい限りだ。

  ★  加えて、急成長した流通業は、子供たちをターゲットに戦略・戦術を組む。子供たちの成長過程は、大量製産・大量消費のマーケットの内部に取り込まれる。「トイザラス」は、その嚆矢である。取り扱い品目数 1万8000。既存店では、考えもつかない豊富な品揃えと強力なバイイング・パワーによるロー・プライス。日本にも、いまは、主要都市に出店している。

  ★   今年、日本の長者番付け一番は、N・:°の会長職にある人だと報じられた。あのゲームは、確かに面白い。過っての子供たちの世界を、完全に覆す革命的な新案である。このゲームで育った子供たちは、今日のパソコン・インターネットを苦無く生きてゆく。

  ★  昭和30年代までの子供たちは、野を走り、草いきれの中を転げまり、川の流れに入り、遊んだ。身体には、しょっちゅう傷があった。遊びとは、身体を張ることであり、体力勝負であった。この子供たちが、自然の中で自由に遊べてよかった、と言うつもりは全く無い。現在、65・8才まで溯れば、「 モノ 」は、極端な欠乏状態であった。、冬は、下駄に足袋、季節が好くなればハダシで登校したものだ。カバンという気の効いたものはなく、教科書と勉強道具は、背嚢(といっていたが、肩から提げるほう)に入れて通学した。腹は、常に空かせており、ドドメ(桑の実)、生梅、桃、アンズ、柿の食い時とその場所は、しっかりと把握していた。確かに、自然と身体で直接対峙し、遊ぶことで、創意工夫は生まれる。そして、それが、自由であったとしても、とても【 幸福 】な状況にあったとは言い難いのだ。 『 兎 追いしかの山  小鮒釣りし かの川 』。誰もが郷愁を感じる唱歌「 故郷 」ある。しかし、【 故郷 】は、、一種の【 ユートピア 】なのだ、と言った時に、猛烈に反発する人がいることも、また事実なのだ。ウサギやフナは、『 喰う 』 ために追ったり、釣ったりしたのだ。この『 空腹な時代 』状況を過ごした人にとって、「 故郷 」は「 ユートピア 」ではない。むしろ、苦い思い出の「 地 」なのだ。

  ★  子供たちは、いま、限り無く安全に守られている。腹を空かせることも無い。「アフリカの子供は餓え、日本の子供はダイエットしている。」と揶揄されるくらいだ。着る物だって有り余るほどだ・・・・・・。

  ★ 子供たちの現状を書き込むのは、以上である。今日の状況を語る稿は、また、別に起こす積りだが、それは、子供たちの問題についても、当然触れることにもなる。そして、『酸ポの咲くころ』の替え歌が、適当なものであるかどうかは、解らない。しかし、時代は、将に、この通りであり、いい状況とは言い難い。テレビを点ければ、平穏な日々を演出している。何気なく、NHKの「クローズ・UP・・・」を見ていた。丁度、ガソリンが、180円超えた数日後であった。「高騰するj時代にどう対処するか、」と言った題名だったので興味を持った。高騰するガソリンに、国は、如何なる政策を持っているのか、困っている国民に対して何をしてくれるのか、突っ込んだ方向を期待した。しかし、内容は、「急な踏み込みはヤメて、アクセルをユックリ踏んで加速する。40~60㌔以上は出さない。」(そうすると、今までより、何リッター少なく燃費を押さえられた。)  もうひとつは、何人かで一台のクルマをリースする。必要に応じ申し出る。空いていない時は、用事を延ばし、少し、我慢して待つ。( 自動車税、車検費用etcを年額換算して、マイ・カーを持つより、○○円安い費用負担で済む。) 上げられた側の工夫の問題か~!! 一般国民は、ガソリンの価格については、発言権はない。全く一方的である。どのスタンドも一斉である。(スタンドによっては、サービスが違うのに、イヤ、同じか) ガソリンが高くなったら、こうした工夫をしなさい。番組は、ソウ言っているに等しい。これは、北の国営放送のプロパガンダの方法だ。大人も子供も困難な状況にいる。

    黒々と 75才に引かれたたる 線は 余生の寒冷前線

          (   A.歌壇    埼玉の男性の句  )

    

   

              


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