諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

むらさき花菜 そよげども・・#

2020-04-19 13:39:24 | 日記・エッセイ・コラム

   

    草を引く 媼(おうな)の背(せな)に 蝶とまる

          派手な野良着(のらぎ)を 花と見まがひ

                                   -夢蔡ー

 

    *注 近頃では、孫のお下がりのユニ●などのアウターを、

     少し派手であても、作業用にと、年齢に関係なく着たりします。

     遠目に見れば、若いのか、年寄なのか、わかりません。ー

 

  田舎の風景として・・

  春から夏にかけて、モンシロチョウ、スジグロチョウ(photo)が、

  畑地・野原を乱舞するものと、決まっておりました。

  しかしながら、昆虫類が、とみに少なくなっております。

 

  前ブログ(ネギについて)で、触れましたが、

  F1交配品種は、また、多肥料を前提として、改良されております。

  畑の地中に、眠ってた雑草の種も、多肥の恩恵にあずかります。

  故に、除草剤が、多用されます。

  当然のこと、昆虫類も住めなくなってしまいます。

 

  我が窓前の草叢(くさむら)は、除草剤を使いません。

  諸葛菜には、蝶が集まって来ます。

 

  花の色に 染まることなく 揚羽蝶(アゲハチョウ)

      濃き蕊(しべ)抱(いだ)き 翅をふるはす

                          -夢蔡ー

  家の壁ぎわの狭い空間に、鵯でも運んだか、

  サンショウの木が生えております。

  丈は、120cm程ですが、枝もそれなりに繁茂しております。

  そこを、アゲハは産卵場所にしているようです。

  この程度の住処では、大繁殖とはいきません。

  ある年など、何組かが産卵したために、何匹もの幼虫が、

  サンショウの葉を喰い尽くしてしまいました。

  一匹もその命を全うすることが出来ませんでした。

 

  「とかくこの世は住みにくい」ー漱石は,言ってますー

    しかし、今日では、人間ばかりではありません。

    虫たちもです。

 

         ------<了>-------


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