草を引く 媼(おうな)の背(せな)に 蝶とまる
派手な野良着(のらぎ)を 花と見まがひ
-夢蔡ー
*注 近頃では、孫のお下がりのユニ●などのアウターを、
少し派手であても、作業用にと、年齢に関係なく着たりします。
遠目に見れば、若いのか、年寄なのか、わかりません。ー
田舎の風景として・・
春から夏にかけて、モンシロチョウ、スジグロチョウ(photo)が、
畑地・野原を乱舞するものと、決まっておりました。
しかしながら、昆虫類が、とみに少なくなっております。
前ブログ(ネギについて)で、触れましたが、
F1交配品種は、また、多肥料を前提として、改良されております。
畑の地中に、眠ってた雑草の種も、多肥の恩恵にあずかります。
故に、除草剤が、多用されます。
当然のこと、昆虫類も住めなくなってしまいます。
我が窓前の草叢(くさむら)は、除草剤を使いません。
諸葛菜には、蝶が集まって来ます。
花の色に 染まることなく 揚羽蝶(アゲハチョウ)
濃き蕊(しべ)抱(いだ)き 翅をふるはす
-夢蔡ー
家の壁ぎわの狭い空間に、鵯でも運んだか、
サンショウの木が生えております。
丈は、120cm程ですが、枝もそれなりに繁茂しております。
そこを、アゲハは産卵場所にしているようです。
この程度の住処では、大繁殖とはいきません。
ある年など、何組かが産卵したために、何匹もの幼虫が、
サンショウの葉を喰い尽くしてしまいました。
一匹もその命を全うすることが出来ませんでした。
「とかくこの世は住みにくい」ー漱石は,言ってますー
しかし、今日では、人間ばかりではありません。
虫たちもです。
------<了>-------
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