沼の面(おも) 波立て⋆乗(の)つ込(こ)む 鯉の恋 夢蔡
⋆蚊柱(かばしら)立ちて 川の夜の恋 糖邨
気温が20度をこえました。沼の水もゆるみました。
4~5匹のオス鯉が、メスをはさみ圧し掛かるようにして、
”枯れ蓮の根元”に、産卵を促(うなが)しております。
写真の中央の右、茶褐色の部分が雌の尾ひれ。
左の雄が上から乗りかかている。
この波立てて、荒々しい行為を、【乗つ込み】といいます。
*注 【乗っ込み】(のっこみ)」
魚が産卵期に深いところから浅い所へ移動する現象。
おもに、フナ・タイが、有名です。「デジタル大辞泉」 参
アカミミガメは、様子をうかがっております。
産卵が終われば、鯉達は戻って来ないことを知っています。
「早速、潜って行って・・」と、口からよだれです。
普段は、草ばかり食べているもんで~!たまには、たんぱく質をー。
そろそろ、巣づくり・産卵・子育ての時期であります。
コガモ夫婦も、潜りは、得意です。狙いは,亀と一緒です。
少し離れた所から、事の収まるのを静かに見ております。
この騒ぎを近くで見ていたアオサギは、取り合えず何もできません。
フナが、孵(かえ)って少し成長するの待つばかりです。
或いは、砂地の卵から産まれた、亀の子供を狙う一手もあります。
これは、自然界の摂理です。生物界のバランスの問題です。
イクラ、タラコ、カズノコ,キャビヤetc
子持ちシシャモ、鯉のあらい・・・・。
人間界の方が、何でも食べすぎ~!
自然界・生物界のバランスを崩し過ぎではないでしょうか。
--------<了>------
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