諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

鯉の恋

2020-04-20 15:33:53 | 日記・エッセイ・コラム

  

  沼の面(おも) 波立て⋆乗(の)つ込(こ)む 鯉の恋  夢蔡

   ⋆蚊柱(かばしら)立ちて  川の夜の恋         糖邨

 

  気温が20度をこえました。沼の水もゆるみました。

   4~5匹のオス鯉が、メスをはさみ圧し掛かるようにして、

   ”枯れ蓮の根元”に、産卵を促(うなが)しております。

       写真の中央の右、茶褐色の部分が雌の尾ひれ。

   左の雄が上から乗りかかている。

    この波立てて、荒々しい行為を、【乗つ込み】といいます。

 

   *注 【乗っ込み】(のっこみ)」

    魚が産卵期に深いところから浅い所へ移動する現象。

    おもに、フナ・タイが、有名です。「デジタル大辞泉」 参 

 

 アカミミガメは、様子をうかがっております。

 産卵が終われば、鯉達は戻って来ないことを知っています。

 「早速、潜って行って・・」と、口からよだれです。

 普段は、草ばかり食べているもんで~!たまには、たんぱく質をー。

 そろそろ、巣づくり・産卵・子育ての時期であります。

 コガモ夫婦も、潜りは、得意です。狙いは,亀と一緒です。

 少し離れた所から、事の収まるのを静かに見ております。

 

 この騒ぎを近くで見ていたアオサギは、取り合えず何もできません。

 フナが、孵(かえ)って少し成長するの待つばかりです。

 或いは、砂地の卵から産まれた、亀の子供を狙う一手もあります。

 

 これは、自然界の摂理です。生物界のバランスの問題です。

 

 イクラ、タラコ、カズノコ,キャビヤetc

 子持ちシシャモ、鯉のあらい・・・・。

 人間界の方が、何でも食べすぎ~!

 自然界・生物界のバランスを崩し過ぎではないでしょうか。

  

 

          --------<了>------


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