諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

凍て ゆるむ

2019-02-15 11:36:39 | 日記

 

     もろ鳥の 声に目覚めし 春の朝

             見ていた夢が 思い出せない    夢蔡

 

    早起きは苦手である。起床は7時である。

 すでに、スズメ・ひよどり・やまばと達は、近くで待っている。

 窓ガラス越しに、人影を感じると、鳥たちは、縁先まで寄ってくる。

  今朝は、珍しく、落葉しないツツジの中から、チチー・チチ・と

 啼き声がする。

 メジロが来ていると、とっさに思った。

 食べ残しの夏ミカンを近くの満天星の小枝に刺してみた。

 飛び去ってしまったかと思ったが、すぐさま、ミカンに取り付いた。

 よほど、腹がすいていたのか、真剣に吸っていた。

 満天星の枝は、ヒヨドリの縄張りであるのを知っているのか、

 数分ののち飛び去った。 

 【 メ ジ ロ 】 季語は「夏」である。しかし・・

 我が窓前においては、【春】の訪れを象徴する小鳥であります。

    春光に めじろ来な啼きて 加わりぬ  夢蔡

    喉をいためて  声 かすれいる    粋無

 

         ------<了>ーーーーーーーー