もろ鳥の 声に目覚めし 春の朝
見ていた夢が 思い出せない 夢蔡
早起きは苦手である。起床は7時である。
すでに、スズメ・ひよどり・やまばと達は、近くで待っている。
窓ガラス越しに、人影を感じると、鳥たちは、縁先まで寄ってくる。
今朝は、珍しく、落葉しないツツジの中から、チチー・チチ・と
啼き声がする。
メジロが来ていると、とっさに思った。
食べ残しの夏ミカンを近くの満天星の小枝に刺してみた。
飛び去ってしまったかと思ったが、すぐさま、ミカンに取り付いた。
よほど、腹がすいていたのか、真剣に吸っていた。
満天星の枝は、ヒヨドリの縄張りであるのを知っているのか、
数分ののち飛び去った。
我が窓前においては、【春】の訪れを象徴する小鳥であります。
春光に めじろ来な啼きて 加わりぬ 夢蔡
喉をいためて 声 かすれいる 粋無
------<了>ーーーーーーーー