「常備菜、なくなりそう。」
「何残ってる?」
「大根のほろほろ漬けと赤カブの千枚漬け。」
「じゃあ、何か作っておかなくちゃいけないね。」
この常備菜というもの、一般家庭でも、お茶請けや食事の副菜として大変重宝するので、やっぱり常備すべきものだと思う。
だが、マタギのような弁当生活者にとっては、重宝という以上に、なくてはならない食料なのだ。
簡単に言えば、お弁当の隙間を埋めて、朝の手間暇を少しでも減らすための必需品ですがな。
さて、何を作りましょうか。
と言いつつ、作りたいものはだいたい決まっている。というのも、そろそろ食べたくなっていたんですよ。
その名は、 赤コゴミの炒め煮 です。
年末年始に我が家で活躍する山菜のうちで、ゼンマイと双璧をなすのが、この赤コゴミなんですね。
お茶請けお弁当のおかずはもちろん、お節料理の一品に加えても文句なし。秀逸な山菜料理なんです。
本日は、年越しも念頭に置いて、少し多めに作っておきましょう。
下ごしらえ・調理の部
夜明けとともに準備に取り掛かりました。というのも、乾燥保存品なので、戻すまで結構時間がかかるため。
・赤コゴミを40g量り取りました(写真ので半分)
※乾燥品の赤コゴミは、戻すと10倍ぐらいに膨らみます。したがって400gになる予定
・暫く水にさらしておいてから(今回は30分ほど)
・加熱開始
・沸騰したら火を止めて冷めるのを待ちます
この間に具材の準備を済ませておきます。
・油揚げ2枚と糸コン1袋はいずれも湯がいておきます
・ニンジンの千切りも軽く茹でておきました
・冷めたところでアクの出た水をきれいな水に入れ替えて
すっかり戻りました(3年前の姿に近づきました)
水気を絞って重さを量ると370g。やっぱり、ほぼ10倍です
・寸切りにしたら調理に移ります
・油をひいて熱した中華鍋で具材に火を通したら
・赤コゴミも加えてよく馴染ませます
・水2カップに、赤コゴミが400g弱なので、酒醤油みりんも大さじ4弱加えて煮ていきます
・顆粒出汁を少々加えました
・煮詰まってきたところで味見をして、塩一つまみで微調整しました
けっこうたっぷり出来上がりましたよ
これが旨いんだわ。これだけ作っておけば、歳末までは楽しめると思うんですけど、もし、なくなったら、また作ればいいさ。ご覧のように、保存後の調理も難しくないしね。
赤コゴミ、本当にありがたい山菜です。
実は、去年は、採り場の疲弊を避けるために、仲間一同、赤コゴミ採り場への入山を控えたんです。
新しい年には、どうなっているかな?
そんな夢を見ながら、赤コゴミ料理を楽しんで、年を越したいと思います。
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