山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

肝がキモ!どんがら汁

2022年01月23日 | 日記とレシピ

 今回、スーパーに出掛けた最大の目的は、『どんがら汁』の材料を仕入れること。とは言っても、既に、豆腐もネギも磯海苔もあるので、買いたいのは、主となる食材のタラだけなのだ。

 実は、このスーパー、昨日まで『寒ダラ祭り』なるイベントをやっていたらしくて、「1匹3980円!」みたいな売り出しをしていたんですね。それに気付いたのが夕べ遅く。手遅れなのは分かっているんだけど、もしかして、『鮮魚コーナー』に、昨日の残りみたいなものが置いてないかなと思って訪れたんです。

 そして、見回してみたんだけどありませんね。諦めきれずに、厨房のオヤジさんに

「タラの一匹売りってやってませんか?」

と、聞いてみた。

「ないよ。」

あっさりと断られて諦める。

 やっぱり、お祭りってのは、期間限定だから盛り上がるんだよね。ダラダラと延長しないという事ね。分かりました。砂肝だけを買って店を出る。

 じゃあ、次に有望なスーパーだ。ここは、酒田漁協と提携しており、一年中日本海で獲れた魚介類を置いている。

 ここにも、1匹丸ごとという商品はなかった。代わりに、『どんがら汁セット』なるパック商品が、四段階の値段で置かれていた。具体的には、580円と980円と1280円と1980円。当然、値段とともに量が増えていく。

 でも待てよ。どのパックも、『アブラワタ』(肝臓のこと)の量が同じじゃん。だったら決まりですよ。

 さて、マタギは、どんな選択をしたのだろうか。

 正解は、580円のパックを2個買いました。こうすると、同じ千円前後の買い物で、『アブラワタ』が2倍手に入るんですもの。

 ということで満足。帰宅して、ようやく調理を開始します。

 下ごしらえ・調理の部

 ・水1.5ℓ に食べやすい大きさに切り分けたアブラワタと銀杏切りにした大根を入れて煮ます。

       このアブラワタからすごく良い出汁が出るのですよ

 ※アクを掬い取ります

 ・鱈のアラに熱湯を回しかけてアク抜き

 ※一食分には多すぎるので、半分は冷まして冷蔵。(翌朝入れていただきました)

 ※身を煮汁に入れ続けると崩れるので、食べ切る分だけを煮ます

 ※熱湯を潜らせてあるので、茹で時間は、ごく短くて済みます

 

 ・ネギ1本を斜め切り、豆腐をさいの目に切って待機

 ・汁に調味料を入れます。味噌をおたまですり切り1杯(80g?)ぐらい、酒少々と和風だし小さじ1ぐらい。

    すごくいい香りがしてきましたよ(アブラワタも浮いてきた)

 ・食事のタイミングに合わせて、まずはアラを、そして、豆腐とネギを入れてひと煮立ち

 ・盛り付けたところに磯海苔を加えて出来上がり

 アツアツの汁をフーフー言いながら戴きます。

 あああああ!

 身体の芯から温まるぜ!!

 そして、なんと言っても、アブラワタの旨さ!!!

 これを食べたかったんだよ!!!!

 みんなで大喜びしながら戴くことができました。

 やっぱり、冬の夕べに『どんがら汁』。一回は食べなければなるまい。

 もしかしたら、もう何回か作るかもしれませんけど、とりあえず、一回目を食べることができてよかった。

 前回の砂肝も美味しいんだけど、このどんがら汁でも肝がキモになります。『キモ』って『肝要』ということ。全く、その通り。味覚で実感ですね。

 海の神様と、漁師さんたちに感謝です。

 ごちそうさまでした。