秋葉原のランチといえばラーメンやカレーなどを想像するが、実は立ち食い蕎麦屋の激戦区なのである。
秋葉原駅を出て昭和通りを渡り、左手に歩いて行くとまずは『富士そば』、赤い看板が『みのがさ』、新規開店の『なぜ蕎麦にラー油をいれるのか』、老舗の『あきば』と並んでいる。新規開店はともかく、これだけ競合しても生き残っているのである。
今回はみのがさにお邪魔する。みのがさは神田地区に3店舗あるが、チェーン店という感じは全くしない。厨房にはおじいさんとおばあさん、おじいさんは威勢がいい。こだわりは戸隠産の蕎麦と『鉄腕DASH』でも紹介されたカレーのようである。
これに従い、『そばやのカレーライスセット』(670円)、さらに50円足してきつね(油揚げ)を入れてもらう。蕎麦はゆでたてを供することもあり、5分以上待つ。
登場したのは黄色い昔ながらのカレーとやや小ぶりのきつねそば。伸びないうちにと蕎麦から食べ始める。ツユを一口、出汁がよく効いていて、立食い蕎麦にありがちな甘さや塩辛さがない。蕎麦も自慢するだけあり、細く、こしがある。これは中々美味い。
次にカレーだが、見た目通り昔からあるうどん粉カレー。しかし、その味はB級グルメというか、懐かしいだけでなく、出汁を入れているのか複雑な味で、中にはちゃんと鶏肉も入っている。また、赤い福神漬も嬉しい。
次から次に入店するお客さんの約半数がカレーセットを注文、季節はずれの涼しさで熱い蕎麦も美味い。ただ、食べ終わるとさすがに腹一杯、やはり私には少し多すぎるようである。ちなみに朝定B(390円 蕎麦+納豆+ライス)は安く人気がある。ご馳走さまでした。
みのがさ神田和泉町店
千代田区神田和泉町1ー3ー2
0338668720