ようやく暖かい日も出てきて通勤途上でも白梅や紅梅が鮮やかに咲いているのをみて、思い切ってというほどでもないが羽根木公園を訪ねてみる。
羽根木公園には一般的には小田急線梅ケ丘駅から行くのだろうが、井の頭線東松原駅からもそれほど遠くない。駅を降りてだらだらと坂を下るが、周辺の商店街には梅まつりの幟がはためいている。
その先を左に行くと羽根木公園の北側の入口に辿り着くが、そこには第39回せたがや梅まつりの看板と案内図が出ている。催し物まである大規模な祭りとは、意外に大きなイベントらしい。公園内の少年野球場を越えて梅園に向かう。途中フリマなどには人だかり、その先には紅白の梅が見え始める。
梅園部分は少し法面となっていて加賀白や南高梅など色々な種類の梅が咲いており、一部に3~4分咲きのものもあるが、日当たりの良い場所のものはほぼ満開と見頃である。
また、紅白以外にも黄色い蝋梅やピンクの梅もあり、桜と異なり枝ぶりを楽しんだり、匂いを嗅いだりとゆっくり見て回ることができる。特に美しいのは白い梅の後ろに紅梅やピンクの梅が咲く場面で皆写真撮影をしている。
若い人から老人まで、ベンチに座るもの、写真を撮るもの、梅見で呑んでいるもの、色々な人がいるが、皆少し暖かくなったことを愉しんでいる。
賑わっているのは出店をしている園芸業者、3つ200円のパンジーから1鉢8万円の盆栽まで手広く商売しているが、梅を見るとついつい自宅にも欲しくなるのかレジに列ができるほど。また、綿あめや焼き鳥を売るのも周辺の商店会でリーズナブル、小生もついつい『梅かりんとう』を試食した上で買ってしまった。
少し酸っぱく、少し塩味がして、パリパリのザラメのついたかりんとうは美味い。なお、この祭りは3月6日までやっているとのこと、天気に恵まれたら是非味を伸ばしてもらいたい。