車の車検のために高井戸中の橋辺り(環八と高速4号線の交差点)まで車を持って行った帰りに高井戸駅まで歩くことにした。しばらく行くと歩道橋があるため渡るが、上からは両方向の車列がよく分かる。
反対側に行くと歩道橋の下には交通課の署員が2人、自転車を止めて一生懸命取り締まりをしていたが、まあ、自転車ではなあと通過する。
少し高井戸駅よりに『高井戸不動尊』の看板があり、参道が続く。100mほど行くと目の前に御嶽山と書いた小さな社、右側には山門がある。
入口の区役所教育委の立て札には『明治16年に作られた寺社。当時上高井戸の並木卓善という人が熱心に成田山不動尊の信仰しており、明治6年に成田山新省講を発足させ、新しい寺を建立しようとしたが、禁止されたため、谷中の吉祥院を当地に移した』といった内容が書かれていた。
寺の山門をくぐると左には築山のような成田山、真ん中に本堂、右手には地蔵堂、さらに入口横には御嶽社が揃っている。本堂に行きお参りをするが、中には不動明王像が鎮座していた。
環八から僅かきただけでもう静寂の中、立派な意思を持ち、事実上明治に開基した寺とは思えない風格に感心した。さらに『成田山』には水掛不動尊をはじめ色々な不動様がたくさんいらっしゃり一つずつの表情を眺めるのも一興である。
本当の蛇足だが、お参りの後、環八に戻り、駅に向かった。するとなんと先ほどの2人が、一台の黒のセダンを止めているではないが。何をしたのか知らないが、しっかり交通違反者を捕まえていたのには驚いた。勿論、あの二人に手柄を立てさせることなどをお不動様に祈った訳ではない。