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関東三十六不動尊巡り⑦、今回は第6番神木(しぼく)不動尊、正式名称・神木山等覺院にお参りする。今まで回った6ヶ所の霊場はいずれも東京都内にあったが、36ヶ所の内訳は東京19、神奈川7、埼玉5、千葉5となっている。神木不動尊は川崎市宮前区にある。アクセスは東急田園都市線溝の口駅・JR横浜線武蔵溝の口駅や小田急線登戸駅・向ヶ丘遊園駅からバスに乗って行くのだが、バス便は意外に多く、困ることはない。
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ただ、神木本町バス停からは少し歩くので神木不動前バス停からの方が分かりやすい。ただ、お寺は道路を渡り、3分ほど細い道をぐねぐねと曲がりながら歩くと急に歴史を感じる仁王門かが見えてくる。明治15年に造られた堂々した門で左右に仁王像が祀られている。
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門を入ると目の前の斜面にツツジが植えられていて、その間に不動明王像が配されている。
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等覺院の由緒はよくわからないが、江戸時代の書物には名前がある。本堂は安政年間(1855〜1860)に造られたものである。また、言い伝えでは東夷征伐に日本武尊が喉の渇きを覚えた時に現れた白鶴に導かれ、泉の湧き水を飲んだところ疲れが癒えて、泉に感謝を込めて木を植えた。この木は神木と崇められ、その後訪れた円珍(智証大師)が本尊の不動明王像を刻んだと伝わる。
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周囲がツツジの木で囲まれた先に本堂があり、中に入る。前には奥の方に立派な不動明王像と脇侍の絵が2つ。
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入口左には大きな不動明王坐像、その姿に圧倒される。その姿を凝視すると何か見透かされているような、心の中を見られているような不思議な気分となる。
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隣には賓頭盧尊者、通称おびんづる様の像、地蔵菩薩像などが並んでいる。静かな堂内であった。もちろん、本尊の不動明王像は秘仏のため見ることは叶わなかったが。
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寺務所に行き、御朱印などを頂き、不動明王坐像の迫力と外の風景の美しさを話すとここは少し高いのでよく見える。さらに上にある稲荷神社に行くとさらにいい風景が見られますと言われ、本堂を出て右の方から稲荷神社に上がる坂道を歩く。
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足元にはスミレの可愛らしい花が咲いていて思わず写メを撮る。階段の上に登り、稲荷神社にお参りの後反対側を見ると確かに高速道路と向こうの山まで見ることができた。僅かに都会を離れた静かなお寺で静かな時間を過ごすことができた。
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