台風18号通過が転機となるように気候は変わり、火曜日から毎日秋日和が続いている。会社帰りに夜空を眺めると晴れた空に丸い月が高いところで輝いている。
今夜は中秋の名月、家でもススキを生けたり、飾っている手縫いも『月うさぎ』にかえたり、雰囲気はすっかりお月見モード。今日の酒は雪の茅舎にごり《秋あがり》を用意、まさに月見で一杯である。
『中秋の名月』というが、これは旧暦の8月15日を中秋といい、その日の月を指す。月をこうして愛でるようになった歴史は古く、中国の風習が伝わった平安時代から貴族が観月の宴や舟遊びをし、歌を詠み、宴を催した。ただ、当時は月を直接見ることはなく、池や盃に映る月を楽しんだようである、何と風流なことか。
また、来年からしばらくは満月と中秋の名月が暦の関係で一日ずれるため、重なるのは2020年代最後という報道もあり、益々貴重な夜となりそうだ。最後に一句。
名月に 見守られての 帰り道
お粗末でした。