『鉄道シリーズ』その160。鶴見駅大川駅からガラガラの鶴見行きに乗り、次の安善駅で下車する。
途中にはガソリンを運ぶタンク車が所狭しと並んでいて、壮観。安善駅は島式の小さな駅、駅名は芙蓉グループを立ち上げた安田善次郎の安と善を取って駅名にしたもの。安善駅の周りはヤマトのターミナルや学校があり、工場は少ない。
少し余裕があるかなと駅舎に行った途端に警報機が鳴り始める。そうか、扇町行きがすぐ到着するのか。電車をやり過ごし、ホームに走る。
ここからは武蔵白石、浜川崎と止まるが、いずれも工場の真ん中にある。浜川崎では尻手方面の南武線支線に乗り換えられるが、このホームは道路を渡り、反対側。しかも無人駅だから、すぐにわからず焦ってしまいそうである。駅前にはJFEの社屋がある。
その先は右手に大きくカーブを描き、運河を渡ると昭和駅。この駅舎が渋く、なかなかいい。
その先は昭和電工の工場があり、すぐに扇町駅に到着。しかし、折り返しまでは僅か4分、慌てて改札口を出て、写真を撮り、また、鶴見行きに乗り込む。
発車ベルもならず、ガラガラな電車はすぐ発車。ともあれ、鶴見線は完乗することができた。ちなみに鶴見に向かう車両には殆ど乗客はおらず、嘘のように静かである。