最近は『普通の中華屋』が流行りだとか。確かにラーメン専門店や四川料理店、中国居酒屋などが跋扈してきて、チェーン店も増加、人形町界隈にも『普通の中華屋』はあまりない。しかし、最近になって中国人のご夫婦がやっている昔ながらの『中華屋』を発見、早速ランチに行く。
店の名前は『錦園』、台湾料理らしい。外から見るとやっているのかもわからないが、昼前だというのに先客は3組6人。今日のサービスランチは油淋鶏だが、中華風唐揚げ特選ソースかけと書いてあり、通常は900円だが、これを750円とのこと。メニューにはいわゆる中華屋らしいラーメンやもやしそば、焼きそば、麻婆豆腐丼などが並ぶ。店にはコックのご主人とホールの奥さん2人だけ。しかも、2階もある。
今日はオーソドックスに炒飯定食(800円)をお願いしてみた。他の6人とも水しかテーブルにないが、奥の4人からラーメン、もやしそば、定食2がまず供された。オドメーター(配膳用エレベーター)はあるが、奥さんは2階に行ったり、降りてきたり。しかし、言葉は中国訛りだが丁寧で好感が持てる。
ちゃんと順番は守られ、炒飯定食は10分ほど経過して到着。まず炒飯は少し冷め初めてはいたが、チャーシューがたっぷりでいわゆる焼き飯。
奥の方に八角を感じる。ラーメンは上にむきエビが1尾、中には挽肉のそぼろともやしが入っていて、ニラが散らしてある。麺は中太縮れ麺でやや硬めに茹でられ、スープは微かに中華の調味料を感じる。こちらは幸いなことに熱々。何も味付けは中々のもの。
ただ、メニューも席数もややキャパオーバーではと心配になるが、結構奥さんも料理している。量は十分である。
デザートはレモンの寒天、オーギョーチー風である。量もあり、味もサッパリさせてくれる。常連が殆どで挨拶もするし、少しくらい遅くなっても文句は言わない。そんな懐かしい中華屋さん、だけど瓶入り老酒もあり、夜はちゃんとした料理も出そうである。次回は角煮丼でも挑戦するかなあ。
錦園
中央区日本橋堀留町1ー5ー1
0338081177