『鉄道シリーズ』その291。高円寺駅に戻り、総武線でお隣の中野駅に行く。中野駅はどのホームが最適か悩むことの多い駅である。例えば吉祥寺に向かう際に最も早く来るのが、どの電車でどのホームから出るのか、つまり、東西線から乗入れる電車なのか、総武線なのか、中央線快速なのかを電光板を見て瞬時の判断が求められる。
出口はブロードウェイにつながる北口とロータリーのある南口の2つ。スタンプ台は南口にある。スタンプは『野』の字をデザイン化したもので中野天満宮の梅と犬屋敷の犬が描かれている。やはり中野と言えば生類憐れみの令で犬屋敷を作った5代将軍綱吉が連想されるようである。
お隣の東中野駅に降りるのは久しぶりである。出口が北口・南口に分かれていて車両の長さの分だけ離れている。スタンプ台のある南口に上がると駅は完全に新しくなっていてびっくり。ロータリーも完備、あのせせこましい旧駅舎から大幅に変更されており、ついでに山手通りも道幅が広くなり、かつての万年渋滞が嘘のようである。
スタンプは『東』の字を桜の木に見立て、中央線に沿ってある桜並木と菜の花を描いている。意匠になるような特徴ある名物・名所があまりない駅という点は昔と変わっていない。
最後に大久保駅、ホームは東中野駅同様南北に伸びていて両端に出口がある。こちらは北口にスタンプ台が置かれている。
ここは『保』の字を使い、幟・兜・鉄砲を配して百人町にあった『鉄砲組百人隊』を表している。大久保駅も久しぶりに降りたが、ついでにまさに多民族解放区の大久保通りを新大久保駅まで歩く。
大久保通りは話に聞いている通り、韓国をはじめネパール、中国、ベトナムなど各国から人が集まり、日本語より外国語をよく耳にする。教会の先にはドンキホーテ、さらにパチンコ屋と並び、わずか5分で新大久保駅に到着。
街並みは意外と綺麗である。そして、いよいよ、残すところあと十条、板橋の2駅となった。