『ぶらっと橋めぐり』その33。鶴見線を完乗した後、久しぶりに国道駅で降りた。この駅はその名前の通り国道1号線に面したところにあるが、そのレトロ感は追随を許さないほどである。
高架の駅を降りて行くがドームのようになっており、改札口を出ると右側に国道、左側には鶴見川という立地。
ガード下には何軒か店があるが、居酒屋や不動産屋はやっているのかすらわからない。その先には釣り船の店、本当に昭和初期から時間が止まっているようである。駅の金網には戦時中の機銃掃射の跡すら残っている。
ドーム状の通路を左に行くと道路があり、そのまままっすぐ行くとすぐに鶴見川のほとりに出る。
川沿いの道まで階段を数段上がると右側には鶴見線の鉄橋、すぐ上流には『臨海鶴見川橋』がある。橋に向かうが、釣り船が係留され、カモメが空を舞う。もうすぐ河口のため、川幅も広く、流れもゆっくり。
橋は平凡なものだが、通行量もそれなりにあり、このあたりの橋脚からは鱸がよく釣れるらしい。
橋の中央部からはその先の鶴見橋を臨むことができる。橋を照らす水銀灯にはカモメが1羽、下を覗いている。
今日は風もなく、都内をはずれて、のんびりと橋を渡るのもいい季節となってきた。