なぜか老舗洋食店に『東洋』がつく店が多い。日本橋にある『TOYO』、赤坂見附の『東洋軒』、京都市上賀茂の『東洋軒』。最後の東洋軒には大阪にもいくつか支店がある。その中で今日は『鉄板焼 東洋』にお邪魔した。場所は日本橋三越を反対側にわたり、鰹節の老舗を越えた左側。創業80年の鉄板焼店である。
店に入ると鉄板を取り囲むように席が配され、それ以外は2人のボックスが3つ、6人のボックスが1つとこじんまりしている。人気があるのは千円札1枚で食べられるじゅうじゅう焼。
私はミックス焼き(1350円)にした。注文の傾向はじゅうじゅう焼、若鳥焼の千円メニュー、次がミックス焼のようで目玉焼きをトッピングする人も多い。
すぐにタレの入ったお椀とサラダが登場。やや、酸っぱめのドレッシングが食欲を増す。目の前で2人のコックが焼くが、役割分担され、向かって左側が肉を焼く担当、もう1人が野菜を焼く担当である。ランチは早く作るため、分担制にしている。次々と焼かれて行く肉を見るのもいいが、高いステーキを奢る人は皆無。
3回目に焼いたものが我々の前に。我々と言っても知らないサラリーマンだが、同じタイミングで同じ料理が登場。
1人用の鉄板にもやし・パプリカ・人参・キャベツを炒めたものが山となり、その上に牛肉、豚肉、ベーコンが並ぶ。すぐにライスと味噌汁が登場。
まずは味噌汁を一口、やや甘めの味噌だが、出汁がよく効いている。次に野菜から食べるが中々の量、次にまずは豚肉から。脂が焼けて香ばしい。牛肉も柔らかく、赤身のうまい肉である。ベーコンはやはりベーコンで普通だが。野菜を食べ、肉を食べ、ライスを口に運びと繰り返すが、タレがそれほど主張せず、いい感じ。
店はどんどん混んでくるが、さすがに長居する客もおらず、せいぜい待つのは2人程度。少し高いけどガッツリ食べるにはいい店である。ちなみに2人先の若者はご飯を2回お代わり、おかずは十分ある。ごちそうさま。
鉄板焼き 東洋
中央区日本橋室町1ー5ー2
0332410003