hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

吉祥寺の四軒寺を巡る②

2021-02-17 05:00:00 | 日記
中央線吉祥寺にある4軒のお寺(四軒寺という)とは月窓寺、蓮乗寺、光専寺、安養寺のことをいう。今回は前回に引き続き3軒目の光専寺から回る。月窓寺、蓮乗寺と時計回りに回ってきたが、光専寺は五日市街道に面したところにある。

光専寺は浄土宗の寺院。山号が『月秀山』、院号が『井の頭院』であり、1662年開山、つまり4寺の中では最も新しい。

享保の頃に疫病が流行った際、住職が子供達の供養と延命を祈願し、箪笥を改造した厨子に納めてこれを背負って巡礼したと伝えられ、箪笥地蔵の像がある。



本堂左には不動堂、ガラス越しに厨子が飾られていて中には小さな不動明王像、脇侍は大黒様のように見えたのだが、暗くて確認出来なかった。古い建物がゆったり、本堂裏には墓地が並ぶ。

続いて安養寺に行くが、光専寺のちょうど真向かい、八幡宮の隣に位置する。この寺はは1624年開山の真言宗の寺院。参道を進むと右側には六地蔵、左側には庚申塔がある。




庚申塔は寛文5年(1665年)の銘があり、武蔵野市では最古。女性の名前が刻まれていたり、主尊に文字で阿弥陀仏を表すなど珍しいものらしい。刻まれている『甲辛』は『庚申』、『阿弥施』は『阿弥陀』の誤りだろうと言われている。



境内右手にある梵鐘は江戸時代の作で龍頭の2本の角が特色。本堂はコンクリート製の立派なもの。ただ、梵鐘の角を表しているのか、本堂にも角が2本生えていて、中々面白い。吉祥寺七福神では布袋尊となっている。この寺は私の同級生のお葬式があった寺でもあり、ゆっくり入念に参拝をしたら、ご高齢のご婦人も丁寧に手を合わされていた。



吉祥寺は毎週末行っているがこうして四軒寺を一つずつじっくり見たのは初めて。4軒とも違う宗派というのも面白い。


最新の画像もっと見る