『東京の坂、日本の坂』その128。善福寺川の橋巡りを少ししてみる。本村橋、中央線架線橋、置田橋の次は神明橋、出山橋と続く。地図を見るとよくわかるが善福寺川は善福寺公園内にある善福寺池を源に中野富士見町駅近くで神田川に合流するまで11km程度の河川である。
しかし、地図で見るとよくわかるが杉並区は階段上にジグザグに流れ、昔から妙正寺川同様氾濫の多い川として知られている。もちろん治水工事や和田堀公園の調節池などにより改善は図られているが。
次の出山橋の下を見ると昔の橋の杭の後が残されている。左側を行くと『おぎ緑地』という児童公園よりさらに手狭な緑地がある。こぎれいに花壇が整備されていて奥には井戸、手押しポンプが置かれている。
水は飲用できないみたいだが、今も現役。地主が荻窪らしい風景を残したいと作られた区営の緑地である。一休みするにはいい。
私は次の鍛冶橋まで行き、神明橋まで戻る。橋を左方向に行くと坂となっているが、この坂が薬罐坂。
坂の逸話があり、『八丁で飲んだ帰り道、この坂道に真っ赤に焼けた薬罐が転がっていた。薬罐を転がすと坂の下まで転げていったが、この話が広がり、何人もの人がこの薬罐を見たと言ったため,薬罐坂と呼ぶようになった』とのこと。それほど勾配もなく、だらだらとした坂道である。
実はこの先に『豆腐屋坂』があるのだが、遅くなって日が暮れてきたため、今回は終了とした。