今年のプロ野球ペナントレースはセリーグはヤクルトの圧倒的な力で逃げ切り、パリーグは語り継がれるような激戦を制し、オリックスの優勝に終わった。終わってみればセリーグもパリーグも2年連続優勝である。それにしてもヤクルトの村上選手の56号と三冠王には舌を巻いた。
CSを前に我が阪神タイガースも最終戦を待たずに何とか3位に滑り込んだ。前回のブログの時は残りの試合は負けられないと書いたが、結果は阪神は2連勝、広島と巨人は負けたためである。あまり知られていないが、阪神がCSで戦うのは3回連続である。
2019年は1stステージで2位横浜と戦い、2勝1敗で2ndステージにいくも、巨人にアドバンテージも含めて4勝1敗で敗れた。
2020年はコロナでセリーグはCSはなし。2021年はヤクルトにゲーム差なしまで追い詰めたが2位に終わり、巨人と1stステージを争う。しかし、初戦は高橋・菅野の投げ合いで4対0の完封負け。2戦目は先行したが青柳が打たれて4対2と3位に2位がストレート負けとなった。
つまり、矢野監督の元、CS進出は3回目、2020年もCSは開催されなかったが、2位になっており、4年連続Aクラス入りしている。しかし、CSの壁はなかなか厚い。
今年の1stステージは10月8日から横浜球場で行われるが、問題はどのように戦っていくのかであろう。先発予想をして見ると8日は青柳vs今永、9日は伊藤将vs濱口、10日は西勇輝vs石田orロメロあたりであろうか。
ただ、この組み合わせは8月9〜11日に阪神が3連敗した時と殆ど同じになるため、多少変化を持たせるかもしれない。とにかくレギュラーシーズンで対横浜は9勝16敗(さらに横浜スタジアムでは5月15日に勝利したのが最後で対戦成績は2勝11敗)と厳しい戦績となっており、スクランブル体制を取るなど工夫をして戦わなければ勝機は見えない。例えば左投手が予想される際にはうまく右打者を組み込む、打順関係なしにスコアリングポジションにランナーを送るなど積極的なベンチワークが必要。とにかく相手より早く点を取ることと早めの投手起用、この二つが必要となる。1stステージではアドバンテージはないため、初戦が絶対である。
阪神の選手の調子を見るとレギュラーシーズンでは打撃の個人タイトルこそヤクルトの村上にほぼ独占されたが、安打数で中野が3位、近本が6位、盗塁数は近本が1位、中野が4位、島田が5位となっている。
投手部門は勝ち数、防御率、勝率で青柳が1位。ホールド数は湯浅が1位とかなり阪神は善戦しているとはいえる。ただ、それでも優勝争いに加われないのは勝負弱さ。そこを何とか頑張って絶対に1stステージは突破してもらいたいものである。