hokutoのきまぐれ散歩

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また1軒、名店が閉店に〜きしめん寿々木屋

2023-08-19 05:00:00 | グルメ
以前このブログにも何回か登場したお店が今月末で閉店することとなった。東京メトロ日比谷線人形町駅出口0分のところにある『寿々木屋』さんである。

東京では珍しいきしめん専門店。私が通い出した5〜6年前は確か蕎麦のメニューもあったのだが、当時からこの店で蕎麦を食べている人は見たことがない。看板にはまだ『そば』とあるが、今はきしめん専門。
元は普通の立ち食いの店だったが、コロナで一時閉店後に再び開けて以降は立食い席も仕切りを作り、それ以前は12、3人は入れた店も立ち席5、椅子席4と合計9人で満員になってしまう。

きしめんは温かいのと冷たいのがあり、夏は冷たい麺がよく出る。具は単なる『きしめん』には削り節・昆布・小さい油揚げ、他のメニューにはこれが付かない。私はいつもは『かき揚げきしめん』を頂くが、ネギは入らず、代わりに茹でたサヤインゲンが入る。また、メニューにはないが、『おでん卵』というトッピングも人気であった。

今日は少し遅かった(1時すぎ)こともあり、かき揚げも海老天も売り切れ、いなり寿司もおにぎりも無かったのでちくわ天と椎茸天をトッピングした温かい『きしめん』を頂く。いつものようにご主人が一つずつ丁寧に作ってくれる。例えば冷たいきしめんのツユは冷蔵庫の中にしまってあり、都度そこからよそうのだ。

なぜか立ち席の方が人気でそちらは満員、しかし椅子席は3つも空いていた。席に座り、一味を振って頂く。まずは麺から、ツルツルと喉越しがよく、麺の厚みがちょうどいい。

最後に載せてくれた削り節がいい香り。トッピングに頼んだ椎茸天とちくわ天を入れても560円、安い。ツユはダシがよく効いていて、ついつい全て飲み干すほど。あまり食欲のない飲み過ぎの次の日も美味かったこのきしめんがもう食べられなくなるとは。

区画整理の影響で1964年以来やっていたお店も今月末で閉店。ご主人曰く、その後続けるのかもまだ店舗が見つからず、未定だとか。何とか復活して欲しいと勝手に考えている。

最後にお冷を飲み干し、空いたどんぶりを返し、ご馳走様でしたと言うと、ご主人からありがとうございました、と返ってくる。もうこの声も聞けなくなるのが寂しい限りである。中はエアコンがよく効いているが、外は炎天下、汗が噴き出すが、やはり温かい麺を食べてよかった。本当に長い間ご馳走になりました。





きしめん寿々木屋
中央区日本橋人形町3ー13ー12
0336614730



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