『ぷらっと橋めぐり』その41。今回は京橋である。京橋川は江戸城の外堀と楓川・桜川を結ぶ運河であり、その上に架かっていた橋であったが、京橋川自体が戦後復興事業の一環で埋め立てがはじめられ、1959年に橋としての機能が失われた。
京橋は日本橋と並ぶ名橋で日本橋から京に向けてスタートして最初の橋であった。
明治になり、1875年に肥後の石工である橋本勘五郎が石造りのアーチ橋が架け変えると地区のランドマークとなった。今も明治時代の親柱は中央通沿いに擬宝珠の形状のものが残されている。
また、もう一つが銀座よりにあるが、これは1922年に建て替えられたもので石とコンクリートで作られ、照明設備も付いている。その隣には煉瓦銀座の碑も残されている。
また、反対側には大根河岸青物市場跡の石碑もあるが、これは1664年に京橋川に野菜売り場が作られ、1935年に築地に移転するまでは青果市場として賑わった。
また、たくさんの大根が10本まとめにして降ろされていたため、まるで大根の花が咲いたようだというところから大根河岸と言われたとのこと。
さらにその隣には歌舞伎発祥の地の碑もあり、かつて日本橋と共に栄えた京橋を彷彿させる。