『久我山歳時記』㉕、二十四節気の小満も後半に入り、梅雨入り間近となってしまった。近所の空地にあれだけ咲いていたナガミノヒナゲシもすっかり見なくなり、道を歩くとさまざまな色、様々な花の形のアジサイが目を引く。
しかし、他の花も色々と咲き始めた。少し前の写メだが、タイサンボクの大きく、白い花が咲いたのである。
タイサンボクはモクレン科の常緑高木だが、たくさんの花をつける訳ではない。中には20mを超えるものもあるが、今回見たのは4m程度の木。この木に花は2つ、しかし直径20cmほどの白い花を付け、3日ほど。
(今の姿)
ネットで調べると花弁は9枚らしい。また、強い甘い香りがするのが特徴で周りを通過しただけでも気づく。
ネットで調べると花弁は9枚らしい。また、強い甘い香りがするのが特徴で周りを通過しただけでも気づく。
毎年咲くのがハカタユリ、濃いピンクの花を咲かせる。通常は6月中旬に咲くのだが、今年は早く、また蕾も多い。一本だけ黄色がある。
驚いたのは夏に盛りを迎えるキョウチクトウ(夾竹桃)、葉は竹の如く、花は桃の如くと中国で名前が付けられた植物だが、葉、茎、花、根など全体がアルカロイド系の毒性を有し、ある意味恐ろしい。ただ、花は白とピンクがあり、美しい。
まだ、美しく咲き誇っているのが、サツキの花。丸く仕上げているのはよく見るがこれだけ完全に花が覆っているのは珍しい。
白い小さな花が木全体を覆うように咲く木がオーストラリア原産のティーツリー。木を傷つけると香りを放ち、精油が取れる。有用で花も美しい一石二鳥の植物である。
他にもヤマボウシやバラなどもまだまだ咲いている。これらの色とりどりの花が見れるのも梅雨の時期まで。
さらに咲き続けるのはキョウチクトウ、サルスベリなどの木、モミジアオイ、ゴーヤ、ヒマワリ、アサガオ、ポーチュラカのように暑さに強い植物にバトンタッチをしていくはずである。