『久我山歳時記』㉝、正月三が日が過ぎるとすぐに小寒となる。1月5日のことが多いが、今年は1月6日である。
さらに大寒は1月20日で寒の入りとは1月6日から立春の前日(2月3日)の1年で最も寒い時期のことを言う。
よく『寒中見舞い』を見かけるが、これは喪中のため年賀状の返礼ができないためにある風習ではない。本来は大切な人が最も寒い時期を安寧に過ごしているか気遣う季節のお見舞いである。
流石に久我山でもこの季節は寒さが身に染みるようになる。1月6日は最低気温が0℃、最高気温が9.9℃と10℃に届かない1日となった。さらに1月13日には初雪、翌朝のベランダや車の上には雪の名残が再凍結して薄い氷が張っていた。寒さのあまり、外に出たくないような気候だが、お正月の飾りをお焚き上げしてもらうために、久我山稲荷神社に出かける。
1月1日に初詣にも出かけたのだが、階段の下まで列があった。
(1月1日)
しかし、今は静かなもの、たまにお詣りする人がいるくらい。ただ、1月15日にお焚き上げがあるため、この近辺の人が松飾やお守り、破魔矢などをここに持ってくる。
神社の境内に作られたスポットには松飾り、その他の飾り物など分けて山積みされていた。
もちろん、神社にもお賽銭を投げてお詣りすることも忘れない。境内を歩くと日当たりの良い所に植えられている梅の花がかなり咲いている。ピンクの花が可愛らしく、また、美しい。
鳥居の外に出ると柿の木がたくさん植えられているが、ついこの間までたわわについていた実もかなりが鳥にやられたのか、地面に落ちたり、齧られたりしていた。
同じようにナツミカンも黄色の大きな実をとわわに付けているが、こちらは皮が厚いことを知っているのか、殆ど被害は受けていない。
先ほどの梅を除くと花がついているのは椿くらいしかなく、冬枯れのエノコログサが寂しい風景を作っていた。