一昨日見終わった映画の話です。この映画、2時間近い作品でしたが、一度も笑える場面がありませんでした。全編一貫し重苦しい空気が支配します。が、泣くかというとそれもない、何とも言えない映画でした。見始めたときには、なんでこんな暗い映画を録画したのかと思ったくらいです。それでも見終わると、うまく表現できなのですが、気持ちが暗くなることもなく、心に残るというか、印象の強い作品でした。見終わってからもう一度作品のことを調べてみたのですが、アカデミー賞9部門ノミネート、結果は主演女優賞獲得の作品でした。原作も著名な作品のようです。お恥ずかしい話です。
しかしこの重苦し作品が何故そんなに自分に染みこんできたのか不思議です。極めて大雑把に言えば一人の女性の1日の出来事を描いているのですが、これが置き換えれば人それぞれの人生そのものに通ずる部分があるからなのかと思いました。それともこの暗さが個人的に共感できたのか?
そう言えば「栄光のルマン」も2時間近い作品でしたが、笑える場面も泣ける場面も一度もありませんでした。こちらは興行的には失敗作、あちらはオスカー。私は両方楽しめました。
原作も読んでみようかと思ってます。作家の代表作ですが、難解な作品が多い中、比較的わかりやすいそうです。映画を見た後に読むと、よりわかりやすいそうですがハードル高そうです。でも文庫があり、価格は600円と低めです。一応Evernoteにメモしました。この作家の名前が付いた映画もありました。タイトルは知っていたのですが、実在の女性作家だというのを昨日初めて知りました(^_^;;; 映画と作家の関係はまだ不明です。この映画もアカデミー賞主演女優賞受賞作品だそうです...