白旗山は秋の装いだ。枯葉は積もり、きのこ採りの人々の声があちこちから聞こえてくる。
紅葉も間近のように思える。今年の冬の到来は早いかもしれない。
さて、直々、母親のところに行かねばならないだろう。先日も仕事帰りに寄ると、車椅子に座ったまま寝ていた。何度目だろうか。
話題は変わって、指揮者のロブロ・フォン・マタチッチのベートーヴェン交響曲全集のCDが来月発売される。
マタチッチのベートーヴェン全集の発売はとても信じられない出来事だ。チェコフィル、NHK交響楽団などとの演奏によるLP、CDは、1番、2番、3番、6番、7番、9番ぐらいであり(5番はYou Tubeで第一楽章の最初の部分だけを見たことがあるが)、全集はマタチッチには縁のないものと思っていた。
ただ、カラヤン時代のベルリン・フィルとは3番を指揮しており、是非とも聴いてみたいとは思っていたが。
オケはミラノ・イタリア放送交響楽団、録音は、1962年のライブ録音、ただし、モノラル録音である。
オケは有名な楽団ではないが、かのカルロ・マリア・ジュリーニが初代正指揮者で、チェリビダッケやムーティも客演していたそうだ。
9番といえば、1980年、81歳のマタチッチは、プラハの春音楽祭の最終日にこの曲を指揮している。また、亡くなる1年前の1984年には、音楽祭のオープニングに必ず演奏されるスメタナ作曲の「わが祖国」を指揮している。・・・いずれのCDの演奏も巨匠マタチッチの神髄をあらわしている。
ベートーヴェンが待ち遠しい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます