遙かなる高き峰々より吹く風に応えて

その風は、ぼくに呼びかけてくる・・・。

雪崩について

2008年10月18日 | 山歩き~
 雪崩研究会のセミナーに行ってきた。
つくづく思うに、ビーコンで埋まっている人を見つけるだけではほとんど意味がないと思った。もちろん、埋没者の場所を探し当てることは、大変重要なことだ。埋没者のビーコンがどのように埋まっているかによって、そこから発信される電波を捉えることはとても難しいのだから、まずはその場所を特定することから始まる。
 しかし、昨年の雪崩事故もそうだったように、3m掘り下げるためには、周辺直径10m近くを掘り始めなければならないし、また、1mも深くなると雪は氷のごとく硬くなり、掘り下げること自体が相当に至難なことになる。
 こうなると、数人で組織だったレスキューをしなければ到底救出は難しい。加えて、埋没者が複数いた場合はどうなるのだろうか?
 15分以内に救出すれば生存率93%というのは、もちろん、掘り出してなんぼの世界だ。ビーコンで発見してから、掘り出すことを考えると、ぎりぎりの時間ではないかと思う。そのとき、複数の埋没者がいる場合にはどう対応するのか?