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いま、そのとき、かんがえつつあること。

言語至上主義をこえる

2007-07-02 | ことば
言語至上主義をこえるコミュニケーション論の文献案内を、そのうちサイトに公開します。けっこう ありますからね。

最近みつけたのは、アンディ・ボンディ/ロリ・フロスト『自閉症児と絵カードでコミュニケーション』二瓶社。

よくにた本として、坂井聡(さかい・さとし)『自閉症や知的障害をもつ人とのコミュニケーションのための10のアイデア』エンパワメント研究所がある。

かんがえをめぐらすのに ちょうどいいのは、浜田寿美男(はまだ・すみお)さんの著作だろう。『「私」とは何か-ことばと身体の出会い』講談社選書メチエ、『「私」をめぐる冒険-「私」が「私」であることが揺らぐ場所から』洋泉社新書など。

秦野悦子(はたの・えつこ)、やまだようこ 編『コミュニケーションという謎』ミネルヴァ書房も おすすめします。

そして、『社会言語学』6号も よろしく!

国語学から日本語学へ名称が うつりかわりゆく この時勢のなかでこそ、あらためて、国民国家論/社会言語学によってたつ「国語」学が必要であるように、言語(能力)を自明視し、あるいは「多数派の言語」をもってして「人類の言語」と称してきた言語学を、徹底的に ひっくりかえしていく言語研究として、かっこつきの「言語」学が必要なのだといえるでしょう。

社会「言語」学、「言語障害」学をはじめよう。てゆーか、はじまってますから。