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いま、そのとき、かんがえつつあること。

本が あふれかえる

2006-05-02 | ほん
こないだと本日かってきた本をご紹介。

◆三浦耕吉郎(みうら・こうきちろう)『構造的差別のソシオグラフィ―社会を書く/差別を解く』世界思想社。執筆者がいいやね。◆エリクセン『エスニシティとナショナリズム』明石書店。網羅的でいいんじゃないかしら。辞書のように つかえそう。

◆平英美(たいら・ひでみ)/中河伸俊(なかがわ・ひでとし)編『新版 構築主義の社会学―実在論争を超えて』世界思想社。だいぶまえにチャットで「オントロジカル・ゲリマンダリング」という表現をきいて、なにそれ意味不明とか おもったことがあったのだけど、この本をよめば全貌があきらかに(笑)。上野千鶴子(うえの・ちづこ)編『構築主義とは何か』のなかの千田有紀(せんだ・ゆき)「構築主義の系譜学」にも解説はありますけどもね。ところで、◆『社会構築主義への招待』の著者ビビアン・バー(ヴィヴィアン・バー)の◆『社会心理学が描く人間の姿』というのが でてますね。教科書的な内容にみえて かわなかったのだけど。

◆鎌田明子(かまた・あきこ)『性と生殖の女性学』世界思想社。女性学の本をかうのは ひさびさのような気がするね。ていうか、ほとんど よんでない。この本は、いろんな小説、評論、映画を題材にしていて、内容も豊富。まさに ひもときたい本でありますよ。

◆小熊英二(おぐま・えいじ)『日本という国』理論社。よりみちパン!セ。わたしの巡回さきのブログでは まだ ふれられてないのが、ちょっと不思議。しられてないのか(笑)。シリーズ中、もっともオカタイ本ではないのかしら。これは、これでいい。大著をものすイメージが定着している小熊さんが、かわいい装丁の本をだすことに意義があるのだ(笑)。

◆サルツブルグ『統計学を拓いた異才たち』日本経済新聞社。統計学が もたらしたものをかんがえるには、こういう本も よまねばなるまいよ。

◆野沢和弘(のざわ・かずひろ)/北村肇(きたむら・はじめ)編著『発達障害とメディア』現代人文社。こういう本は、もっともっと出版されねばならんねえ。◆野沢和弘『わかりやすさの本質』生活人新書。「新聞記者と知的障害者が、ともに取材・執筆・編集に挑戦する「ステージ」の知恵と工夫を紹介」(とびらより)。とりあえず、この『ステージ』をよみたいよね。日本語学/日本語教育学専攻のひとらが だした◆『わたしを語ることばを求めて―表現することへの希望』という本があるのだけど、これとあわせて『わかりやすさの本質』をよんでみようと おもう。

◆小泉義之(こいずみ・よしゆき)『病いの哲学』ちくま新書。こういう哲学者のなまえが ならぶ本は あまりすきではない。けれども、すくなくとも「スキモノ」のみなさんに、「病人の生を肯定し擁護する「病いの哲学」」が とどくのならば、それはそれで意義があるのでしょう。スキモノでない わたしは、いいとこどりするだけです。

◆宮坂道夫(みやさか・みちお)『ハンセン病 重監房の記録』集英社新書。第4章「世界最悪のパターナリズム」との文言に圧倒された。「「重監房」とは、群馬県草津町の国立ハンセン病療養所栗生楽泉園[くりゆうらくせんえん]にあった懲罰施設である」(8ページ)。1938年に設置され、47年まで運用された(8ページ)。この重監房を復元しようという運動があり、それが終章で紹介されている。
重監房をわざわざ復元することのいちばん大きな理由は、私たちの想像力の限界にあるのかもしれない。重監房の「殺意」は、あの異様な建物の構造にこそ表れている。これを可能な限り復元して、暗黒と冷気に閉ざされた独房に、私たちは入ってみる必要があるのではないか。(166ページ)
マンガは、◆佐藤マコト(さとう・まこと)『サトラレneo』1巻と、◆業田良家(ごうだ・よしいえ)『執念の刑事』上下。

そんなとこです。