ひと日記

お気に入りのモノ・ヒト・コト・場所について超マイペースで綴ります。

“白井さんならどうする”~5~ Build a basic wardrobe

2010-07-01 03:59:59 | “白井さんならどうする─前編─”
  

“How would Lubitsch have done it?”

 映画『昼下がりの情事』『お熱いのがお好き』『アパートの鍵貸します』などを手掛けたハリウッド・コメディーの巨匠ビリー・ワイルダー(監督・脚本家)の仕事場には、自身が尊敬する映画監督エルンスト・ルビッチへのオマージュを込めたこの一文が額に飾ってあったそうだ。曰く、“ルビッチならどうする?”

 そして私もまた、毎朝ワードローブの前で一人こう呟く・・・“白井さんならどうする?”と・・・

                                                 




 

“白井さんならどうする”~4~ Build a basic wardrobe

2010-05-27 04:00:00 | “白井さんならどうする─前編─”
  

“How would Lubitsch have done it?”

 映画『昼下がりの情事』『お熱いのがお好き』『アパートの鍵貸します』などを手掛けたハリウッド・コメディーの巨匠ビリー・ワイルダー(監督・脚本家)の仕事場には、自身が尊敬する映画監督エルンスト・ルビッチへのオマージュを込めたこの一文が額に飾ってあったそうだ。曰く、“ルビッチならどうする?”

 そして私もまた、毎朝ワードローブの前で一人こう呟く・・・“白井さんならどうする?”と・・・

                                       

 4回目を迎えた“白井さんならどうする”。過去3回は副題に『That's another story 』と付していたが、さしたるこぼれ話もご披露できない状態が続いていたので、今回からは副題を『Build a basic wardrobe』とした。私はこれを少し意訳して“着こなしの基礎を構築せよ”と唱え自らの規範としている。

 最近、以前から是非挑戦してみたいと思っていた故・向田邦子さんの著作を読み始めた。向田邦子さんの作品が如何に素晴らしいかとうことは、私如きが今更申し述べるまでも無いことではあるが、向田作品の影響で文体がすっかり変わってしまった。しばらくこの書き方で書いていきたいと思う。

 “高く積み上げたくば底辺を広げよ”

 “ハンドステッチは後々味が出てくる”

“紳士は白い麻のハンカチを持つべし”

 “アクセサリーの類はとりあえずひと揃え”

 “服を楽しむ人であれ”

 “想像せよ。イマジネーションが大切である”

 “一番大切なのは何をどう組み合わせるか”

 “長年使うからその良さが判る”

 “ブランド云々は卒業すべし”

 “着こなしを楽しむに何をか恐れることやあらん”

“白井さんならどうする”~3~ That\'s another story 

2010-04-20 04:00:00 | “白井さんならどうする─前編─”
  

“How would Lubitsch have done it?”

 映画『昼下がりの情事』『お熱いのがお好き』『アパートの鍵貸します』などを手掛けたハリウッド・コメディーの巨匠ビリー・ワイルダー(監督・脚本家)の仕事場には、自身が尊敬する映画監督エルンスト・ルビッチへのオマージュを込めたこの一文が額に飾ってあったそうです。曰く、“ルビッチならどうする?”

 そして私もまた、毎朝ワードローブの前で一人こう呟きます・・・“白井さんならどうする?”と・・・

                             

 今回で3回目を迎える“白井さんならどうする”は、前回から今回までの5週間、撮影がお休みになることが無かった為、“え!?もう30回目!?”という驚きを伴っての更新となりました。そしてズラッと並んだ30パターンの着こなしを見るにつけ、白井さんがこれだけの時間をこのブログの撮影にご協力してくださったのだと改めて感じ、まず何よりも白井さんへの感謝の気持ちがぐっとこみ上げてきました。そして次に感じるのはやはり、白井さんの着こなしの多彩さ。千変万化、縦横無尽、融通無碍・・・と賛辞は尽きませんが、言葉にするのは簡単なことですし、この30枚が白井さんがこれまで数十年続けてこられた作業のほんの極々一端に過ぎないことを思うと、私如きが軽々に言葉に置き換えるべきではありません。でもきっと・・・

 “別に意識はしてないよ”・・・そう白井さんは仰るでしょう(笑)。

 気取らず飾らず、余分なものは何一つ無く足りないものもまた何も無い。上から下まで完璧で、見る人が心地好く、着ている人の個性もキラリと主張する。大人の男の着こなしは斯くあるべし。そう、“カッコいいとはこういうこと”なのです。(画像をクリックすると其々の回にジャンプします)


※ ご高覧いただいている皆様へのお知らせ ※

  今週から私の都合により、当ブログのカテゴリー“白井さん”の更新曜日を

    火曜日・土曜日  →  木曜日・土曜日

  へ変更します。更新時間は今までと同じ早朝4時です。

  宜しくお願いします。


 “暑い寒いよりもまず何を着るべきか考えるべし”

 “白いシャツは多めに所有すべし”

 “遊び心を忘れるべからず”

 “紳士服飾はクラシック(正統)な呼び名で語るべし”

 “一つ足したら一つ引くべし”

 “どんな色だって似合うぞ!と思うべし”

 “職人技に有名無名は無関係”

 “着こなしのルールに絶対は無い”

 “着こなしの基礎を身につけたければセパレートを積極的に着るべし”

 “小物を多く揃えて組み合わせの妙を味わうのは着こなしの醍醐味”

         

 “白井さんならどうする”~2~ That's another story 

2010-03-13 04:00:00 | “白井さんならどうする─前編─”
  

“How would Lubitsch have done it?”

 映画『昼下がりの情事』『お熱いのがお好き』『アパートの鍵貸します』などを手掛けたハリウッド・コメディーの巨匠ビリー・ワイルダー(監督・脚本家)の仕事場には、自身が尊敬する映画監督エルンスト・ルビッチへのオマージュを込めたこの一文が額に飾ってあったそうです。曰く、“ルビッチならどうする?”

 そして私もまた、毎朝ワードローブの前で一人こう呟きます・・・“白井さんならどうする?”と・・・

                    

 今日は、丁度前回でカテゴリー“白井さん”の更新が記念すべき20回目を迎えましたので、恒例の“白井さんならどうする”をアップします。

 いや~凄いです!こうして20回目の節目を迎えられ感無量です。これも全て応援してくださっている皆様、信濃屋の皆さん、そして何と云っても毎回完璧な着こなしで私を暖かく迎えてくださる白井さんのお陰様です。皆様本当にありがとうございます。

 ※それぞれの写真をクリックしていただくと各々の更新回に画面が切り替わります。尚、今週木曜日は白井さんが出張のためカテゴリー“白井さん”の撮影はお休みをいただきました。        

  “着こなしの大敵は独り善がりな思い込み” 

  “生地に『着られ』るは愚の骨頂” 

  “本物ほど中庸”

  “エイジングは自分の手で” 

  “映画も本物を観るべし”

  “休日にもこだわりの着こなしを”

  “良い服地は触ってみるべし”

  “もてなし≒着こなし” 

  “服は少しだけタイトめに着るべし”

  “良い既製服を着るべし”


 “白井さんならどうする”~1~ That's another story 

2010-01-27 22:22:51 | “白井さんならどうする─前編─”
 

 “How would Lubitsch have done it?”

 
 映画『昼下がりの情事』『お熱いのがお好き』『アパートの鍵貸します』などを手掛けたハリウッド・コメディーの巨匠ビリー・ワイルダー(監督・脚本家)の仕事場には、自身が尊敬する映画監督エルンスト・ルビッチへのオマージュを込めたこの一文が額に飾ってあったそうです。曰く、“ルビッチならどうする?”

 そして私もまた、毎朝ワードローブの前で一人こう呟きます・・・“白井さんならどうする?”と・・・




         

 おかげさまで昨年末から始めたこのカテゴリー“白井さん”も前回の更新で10回目を数えることとなりました。日本紳士服飾界が誇る“不世出の洒落者”信濃屋の白井俊夫さんの日々の着こなしや、“白井流”と呼ばれる独自の服飾哲学、その人となりを、服飾ど素人の私がブログ上でご紹介するという、余りに無謀厚顔不埒僭越極まりないこの試みにきっと眉を顰められた方も多かったことと思いますが、白井さん始め多くの方々からご協力、アドヴァイス、また励ましの言葉をいただき、この試みの最初の節目を無事に迎えられたことを改めてこの場をお借りしてお礼を申し上げます。

 さて、ズラッと並んだ10枚の白井さんの写真。壮観です!

 前置きが長くなりましたが、このカテゴリーは“白井さんならどうする?”と題して、これまでに私が白井さんから教えていただいたこと、感じたこと、また本編に収まりきらなかったエピソードなどを“私の目線”で簡潔にまとめたいと思います。己を省みる『ひとり反省会』といった意味合いも込めています。些か蛇足の観もありますが、折りに触れ角を曲がるたびに後ろを振り返ることも大切、故に“折角”、ではないかなと。でも今日は時間が無いので極々簡単に(汗)。また後日改めて更新したいと思います。因みに写真をクリックしていただくとそれぞれの回にリンクするようになっています。
 
     “着こなしは楽しく”

     “まず意識せよ”

     “良いものはたとえ不遇の時があったとしても、いずれまた必ず出番を与えられる”

     “小物は一生使うもの、なればこそ良いものを選ぶべし”

     “良い服との出会いほど白駒の隙を過ぐるが如し。奇貨おくべし”

     “靴はコバの手入れほど念入りに”

     “有名だろうが無名だろうが良い物は良い”

     “本物を着るべし”

     “着こなしは積み重ね”

     “何時如何なるときも堂々と着こなすべし”


 白井さんを巨大な峻険に例えれば、今は当然道半ば、それどころかやっと山裾に到達したばかりといったところで、未だその頂きは見えず遥高く遠くに霞むばかりでその姿を想像することすら及びませんが、そうは言ってもあまり難しく考えず、“今日は白井さん何を着てくるのかな?”と毎回こみ上げてくる“楽しさ”を忘れずにこれからも横浜に足を運ぼうかな、と思っています(笑)。