この日、信濃屋さんの馬車道店ではセール期間中ということもあり店内は多くのお客様で賑わっていましたが、白井さんは先日親しかった方にご不幸があり、この後お通夜に赴かれるためダークグレーのフランネルスーツに身を包んでいました。
シングルブレスト、ピークトラペルのフランネルスーツは伊ルチアーノ・バルベラのもの。白いシャツはポプリン織のレギュラーカラー、細かい織り柄が入った黒いシルク地のタイ。写真では少し判り難いですが、白井さんが“4色のモノトーンを使い分けができて便利だよ”と仰って広げて見せてくださったポケットチーフは極々薄いグレー色のシルク。よく磨きこまれた黒靴は英クロケット&ジョーンズの特注品。
ポロコートは2回目の登場となるルチアーノ・バルベラのカシミア。今回は後姿の写真を。ポケットチーフと同じく薄いグレーのシルクマフラーを巻いて白井さんはお店を後にされました。
お忙しい中、今回も楽しいお話やためになるお話ををたくさん聞かせていただきましたが、やはり今日は少し憚られるのでその中から一つだけ、白井さんの言葉をご紹介して終わりたいと思います。
『今日は置き場所に困るから帽子もステッキも無し。今は仕事中だからチーフは挿しているけど、斎場ではポケットにぐいっと深く入れて隠しちゃう。僕はこういう時も黒は着ないな。父の葬儀の時に一度着ただけ。冠婚葬祭ではどんな服装が良いかと色々言うけど、何色のスーツだろうがストライプが入っていようが知らん顔して堂々としていること。“俺が着てるんだからこれでいいんだよ”って顔でね。でもさすがに白はまずいけど(笑)。』
先のヘリンボーンのコート同様、このポロコートのポケットの付け方は素敵ですね~。
前出のキャメルカラーのポロとは若干作りが違う様ですね。
省エネで室温が低くニットベストを常用しているのと暖冬でオーバーコートの出番が無くなって、アクアのトレンチで冬を越してしまいそうです。
フレームドパッチポケット、かっこいいですよね。キャメルのポロコートとの作りの違いは未確認なので判りませんが、素材が違うとやはり雰囲気も変わりますよね。
仰るとおり暖冬の影響は否めませんが、私はオーバーコートでなんとか頑張っております(汗)。
では。