ひと日記

お気に入りのモノ・ヒト・コト・場所について超マイペースで綴ります。

“白井さんならどうする”~9~ Build a basic wardrobe

2010-12-11 03:59:59 | “白井さんならどうする─後編─”
  

“How would Lubitsch have done it?”

 映画『昼下がりの情事』『お熱いのがお好き』『アパートの鍵貸します』などを手掛けたハリウッド・コメディーの巨匠ビリー・ワイルダー(監督・脚本家)の仕事場には、自身が尊敬する映画監督エルンスト・ルビッチへのオマージュを込めたこの一文が額に飾ってあったそうだ。曰く、“ルビッチならどうする?”

 そして私もまた、毎朝ワードローブの前で一人こう呟く・・・“白井さんならどうする?”と・・・

                                       

 今10回の更新で特筆すべきは、やはり“SHOE SHINE MAN”(連載85回目)。
 
 私がこの項“白井さん”を始めた当初、いえ、もっとそれ以前からずっと抱いていた“いつか白井さんの靴磨きを見せていただけたら”という想いが結実した感慨深い、そして生涯の思い出となる回でした。

 ただ、白井さんに靴磨きを、しかも動画での撮影をお願いするという暴挙に打って出るにはかなりの勇気を必要としました(苦笑)。

 夏が終わり、秋がだいぶ深まってきたある日、私は勇を鼓して白井さんにその旨をお願いしたのですが、白井さんはごくあっさりと“いいよ”とお許しくださり、またこんなことを書くと白井さんに怒られてしまいそうですが(苦笑)、早速、その日ご来店されていたお馴染みのお客様に、“今度、靴磨きの撮影するんだよ”とお話されていました・・・言葉にはされていませんでしたが、密かに白井さんもかなりノリノリだったと思われます(笑)。

 撮影当日、更に私を驚かせたのは、白井さんが本職の“SHOE SHINE MAN”さながらの靴磨きを実演してくださったことでした。

 『どうせやるんだったらちゃんとやらないと。』

 前かがみになった白井さんは大きな背中越しにそう仰っていました。

 自分が“楽しむ”こと、

 同時に“相手にも”楽しんでもらうこと、

 そして、やるからには“徹底して”こだわること。

 あの映像にはそんな白井さんの、上手く言えないんですけど、お人柄、というか、う~ん・・・“Entertainer”なところを収めることもできたような気がします。あ、そっか、それって今までの白井さんの全ての着こなしにだってちゃんと表現されていたんですよね!(笑)。

 That's SHIRAI STYLE !!

 

“白井さんならどうする”~8~ Build a basic wardrobe

2010-11-06 03:59:59 | “白井さんならどうする─後編─”
  

“How would Lubitsch have done it?”

 映画『昼下がりの情事』『お熱いのがお好き』『アパートの鍵貸します』などを手掛けたハリウッド・コメディーの巨匠ビリー・ワイルダー(監督・脚本家)の仕事場には、自身が尊敬する映画監督エルンスト・ルビッチへのオマージュを込めたこの一文が額に飾ってあったそうだ。曰く、“ルビッチならどうする?”

 そして私もまた、毎朝ワードローブの前で一人こう呟く・・・“白井さんならどうする?”と・・・

                             

 gooブログの文字数制限の為、止む無く2分割したこのカテゴリー“白井さんならどうする”でしたが、“後編”も最早30枚に及ぶ白井さんの素晴らしい着こなしの写真を掲載することとなりました。更に“前編”と合わせれば80枚。こうして全ての写真を眺めてみると、季節の移ろいとともに白井さんの着こなしが次第に変化する様が素人の私にもよく判ります。それはつまり、白井さんが日々の天候と相談しながら、色や素材などの組み合わせを如何に考えられているかということの証左でもありますが、“白井流”にはそれだけではない“何か”、更にその上の領域にある“何か”を感じています。もちろんそれは私如き者では到底判ろう筈もない深遠なる世界に違いありません。皆様もまたそれぞれにお感じになることがあると思いますがいかがでしょうか(笑)。

 これから季節は遂に晩秋へと向っていきます。

“白井さんならどうする”~7~ Build a basic wardrobe

2010-09-30 04:00:00 | “白井さんならどうする─後編─”
  

“How would Lubitsch have done it?”

 映画『昼下がりの情事』『お熱いのがお好き』『アパートの鍵貸します』などを手掛けたハリウッド・コメディーの巨匠ビリー・ワイルダー(監督・脚本家)の仕事場には、自身が尊敬する映画監督エルンスト・ルビッチへのオマージュを込めたこの一文が額に飾ってあったそうだ。曰く、“ルビッチならどうする?”

 そして私もまた、毎朝ワードローブの前で一人こう呟く・・・“白井さんならどうする?”と・・・

                    

 さて、今回で7回目となる“白井さんならどうする”です。今回の20枚の写真は、最初の『ダークグレーのシャークスキン』の更新が7月1日で、前回の更新が秋のお彼岸終わり、ということで、目を閉じると改めて今年の夏の暑さが思いだされます(汗)。というのは冗談ですが(笑)、初夏から晩夏まで、白井さんが季節の変化とともに組み合わせを徐々に変化させているのがよく判ります。そしてその全てが完璧な着こなし。まさに“真夏の着こなし20選!”といった観があります。

 さて、前回尻切れトンボに終わってしまった“色の分量”について・・・

 白井さんは、

 『例えば、赤いシャツに白いパンツっていう組み合わせって何かおかしい感じがするんだけど、同じ上半身が赤でも半袖のポロシャツにすれば印象は変ってくる。白いスーツに少しだけ赤を使う組み合わせなら更に印象が違う。ところが赤を青に変えると話はまた全然違ってくる。全体の中での色の分量・・・組み合わせる色同士のバランス・・・上手く言えないけど、そういうのが大事なんだよね。』

 と仰っていました。感覚的な部分のお話なのでそれを表現されるのは難しそうにされていましたが、“色の分量”という言葉を繰り返し強調されていました。それと同時に、やはり全体的なバランスを客観的に把握することが大切なんだな~と思った私は、

 『では、白井さんは毎朝組み合わせを考えられる時は、鏡の前で色々と試しながらなさるのですか?』

 と思わず頓珍漢な質問を(汗)。白井さんは、

 『鏡は見ないよ(笑)。全部頭の中で決める。鏡を見るのは最後の最後。』

 と仰っていました。

 『とはいえ、普段から鏡を見て身だしなみを気に掛けることは大切なことだけどね。』(白井さん談)

 

“白井さんならどうする”~6~ Build a basic wardrobe

2010-08-21 03:59:59 | “白井さんならどうする─後編─”
  

“How would Lubitsch have done it?”

 映画『昼下がりの情事』『お熱いのがお好き』『アパートの鍵貸します』などを手掛けたハリウッド・コメディーの巨匠ビリー・ワイルダー(監督・脚本家)の仕事場には、自身が尊敬する映画監督エルンスト・ルビッチへのオマージュを込めたこの一文が額に飾ってあったそうだ。曰く、“ルビッチならどうする?”

 そして私もまた、毎朝ワードローブの前で一人こう呟く・・・“白井さんならどうする?”と・・・

         

 今回で6回目を迎えた“白井さんならどうする”ですが、これまでの60枚の写真を掲載しようとしたところ、な、なんと!gooブログの文字制限10000字を越えてしまい、全てを一項にまとめて掲載することができませんでした(汗)。白井さんの着こなし60パターンが一挙に見られるのを楽しみにしていたのですが誠に残念です(涙)。

 くよくよしても仕方が無いのでこれまでの“白井さんならどうする”を『前編』、今回からを『後編』というふうにカテゴリーを2分割しました。前回まで同様、画像をクリックすれば各項にジャンプするように設定してあります。