ひと日記

お気に入りのモノ・ヒト・コト・場所について超マイペースで綴ります。

秋冬のタイ

2008-11-29 17:09:18 | お気に入り
  

 11月中旬を過ぎたあたりから冬に向けて寒さが一気に加速してきた今日この頃・・・遅まきながらですが秋冬といえばやはりウールタイですね!先日アップしたジャケットと私の一番お気に入り、このブログで3度目の登場となる信濃屋別注フライの白抜きに合わせてみました。

  

 エディー・モネッティの淡いモスグリーンのカシミアウールタイです。このコーディネイトが今期は一番気分です。

 『エディー・モネッティ』はイタリア・ナポリにて1887年創業の、格調高いナポリ流エレガンスを提供し続けているセレクトショップだそうで、時代に左右されない大剣の幅や締め易い芯地に加え綺麗な配色が特徴のタイは、『天神山』の特徴ある幅広ラペルのジャケットにピッタリ!もちろん『天神山』で購入したことは言うまでもありませんね笑。この単色のカシミアウールタイは他に赤と黄色があっていずれも発色が良く、ウールタイの扱い自体が少ない上に暗色系ばかりを揃えている他店ではなかなか見かけない逸品でした。

  

 次もエディー・モネッティ、私の好きなストライプです笑。秋の夕暮れ・・茜空を連想させる、こちらも発色見事なウールタイです。このタイは、この画像のジャケットを先日アップした際に合わせていた茶&ピンクのストライプタイの色違いですが、私がうかうかしている間にその茶&ピンクは速攻で売切れてしまい、がっかりしていた私に天神山のIさんが新たに取り寄せてくれたモノで、色あいが私の好みにピッタリだったことにビックリでした笑。Iさんとのお付き合いは2年目になりましたが、私の好みを良く解ってらして、普段から私をさり気なくも良く観察されているのだなと感服しました。やはりプロフェッショナルの売り手は違います。

  

 最後はちょっと変り種、ツィードタイです。イタリアの『Franco Porro』というタグが付いていますがあまりよく知りません汗。その乾いた素材感や渋いネイビー&数種の綺麗なブルーのネップに惹かれて衝動買いした覚えがあります。生地が分厚いのでエレガンテぇ~な感じにはなりませんが、冬のちょっとカジュアルな装いの時には重宝するタイです。

 

 日本ならではの四季を楽しむ意味も含めて、季節の素材を纏う悦びは格別なものがあります。う~ん、正に自己満足の世界です!笑

 



 天神山さんのHPです→http://www.tenjinyama.jp/

 信濃屋さんのHPです→http://www.y-shinanoya.co.jp/top.html



大塚製靴でラッタンジのリペア

2008-11-29 09:17:50 | お気に入り


 先日、新橋・大塚製靴でお気に入りのラッタンジのリペアをお願いしました。

 このラッタンジは今年の5月にアップしました、私がいつもお世話になっている銀座・天神山のIさんから譲っていただいた横浜・信濃屋ネームの逸品で私の宝物。実は今回のリペアが私にとって人生初の体験ということもあり、ここはやはり信頼のおける方に!ということで、Iさんが懇意にされている、70歳を超えた今も現役でご活躍されている大塚製靴の底付け職人・坂井さんにお願いしました。

  

 いや~正直リペアがこんなに感動的なものだとは思ってもいませんでしたのでビックリ!手にした靴を一目見て、『おー!靴が生き返った』(といっても『死んでいた』というほどでもなかったのですが汗)と心の中で叫んでしまいました笑。坂井さんの手仕事で靴の表情は一変していました。リペア箇所は爪先と踵。手縫いで丁寧に縫い直された爪先、継ぎ目の処理も完璧で、コバとヒール、靴底もピッカピカに磨き上げられていました。

  

 坂井さんとは数分間の邂逅でしたが、やはり寡黙な方で黙々と底付けの作業をされていました。硬そうなごつごつとした拳とそこに刻まれた深い皺が印象的でした。はるか昔、子供の頃に近所にあった母の知り合いの靴屋さんに坂井さんの様な職人さんがいて、私は母に連れられてしばしばそちらにお邪魔した際その作業風景を眺めていて(そしてよく甘~いインスタントのカフェオレをご馳走になったりもしていました笑)、その光景と坂井さんの姿とが不意にオーバーラップしました。子供の頃は靴だけではなくて、街に色んな職人さんがいて黙々と手作業をしていたような思い出があります。そして、皆色んな物を修繕しながら大切に使っていたことが至極当たり前だったような気がします。

 靴を知り尽くした熟練の職人に全てを委ねる悦び、生まれ変わった愛用の靴を手にしたときの感動・・・また一つ人生が豊かになったような気がしました笑。今日は早速この新生ラッタンジを履いて、足取りも軽く晩秋の風景写真でも撮りに行こうかなと思っています。

 



 大塚製靴のHPです→http://www.rakuten.ne.jp/gold/otsuka/index.htm

 天神山さんのHPです→http://www.tenjinyama.jp/

 信濃屋さんのHPです→http://www.y-shinanoya.co.jp/top.html


 

Santa Maria Novella  RUSSA

2008-11-12 16:58:36 | お気に入り


 夏にアップした『サンタ マリア ノヴェッラ』のオー・デ・コロンがそろそろ残り少なくなってきたので、先日、銀座に赴きました。今回は新しい香りにチャレンジ!ということで『RUSSA』(ルッサ)を購入しました。
 


 『ムスクをベースとし、きりっとしたビターオレンジの香りにベルガモットのフレッシュさを合わせた香りです。ロシアのロマノフ王朝華やかなりし頃に、ロシア貴族の依頼により調合された香りで、別名「ロシアン・コロン」とも呼ばれている』(HPより)とのこと。私の使用感としては、『サンタ マリア ノヴェッラ』の清々しさは残しつつより甘い大人の香り・・・とでも言ったら良いでしょうか(ボキャブラリーが貧しい汗)、要するに大変素晴らしい香りです!



 “王妃の水”と言われる『サンタ マリア ノヴェッラ』の爽やかな柑橘系の香りは大のお気に入りですし、季節男女時間も問わない香りではありますが、以前から他の香りにも興味津々な私・・・最近は冬に向けて空気が冷たく乾燥してきましたので『ムスク系なんか良いかなァ~冬といえばロシアだし・・・(なんと短絡的!そしてロシアにも四季はあるはず!)』ということで決めました笑。



 お店の方には他にも何点かの香りをお奨めしていただきました。対抗は『FIENO』(フィエノ)。刈り取ったばかりの干し草の香りをイメージした芳香ということで上品さの中にどこか少年の純真さも残されているような大変素晴らしい香りでした。かのナポレオン・ボナパルトが愛用していたとかいないとかの御託がある品だそうで、お店のカウンターに備えてある鼻腔の残り香を消す為のコーヒー豆をクンクンしながらどちらにしようか結構悩みました汗。次は是非こちらにもチャレンジしてみようと思っています。



 更に今回はお会計の際に、銀座店に併設されているカフェのハーブティー・一杯サービス券を頂きました。早速使わせていただいたのは言うまでもありません笑。いやぁ~ハーブティーがあんなに美味しいものだとは知りませんでした汗。落ち着いた店内、丁寧なサービスと共に上質の『癒し』を堪能。流石は世界最古の薬局サンタ マリア ノヴェッラ!看板に偽り無しですね。

 



 サンタ・マリア・ノヴェッラのHPです→http://www.santamarianovella.jp/

 


カシミアのジャケット

2008-11-10 15:50:56 | お気に入り
   

 今シーズン私のワードローブに新たに加わった梳毛のカシミアのジャケットです。

 今回もお馴染み(?笑)の『天神山』さんでお願いしました。実はこのジャケット!気の早いことに夏の終わりごろには既に出来あがっており、それからというものここ数日のような寒さが到来するのを足摺りする思いで待ち焦がれていました!今回は天神山さんのご好意を得て天神山・銀座店内での撮影ということもあり、満を持しての渾身のアップでございます笑。撮影直前まで着用していたので若干皺が入っているのが気になりますが(苦笑)今回は敢えて、天神山の立体的な服作りを表現したくて陰影を強調する撮影としました。決して店内が暗いわけではありません汗。

  

 今回もナチュラルショルダー、三つ釦段返り、サイドベンツ、スリーパッチポケットのスポーティーなモデルです。生地はイタリア・グァベロ社の年代物のカシミア100%、ロンドンの銀行マン(といってもロンドンの銀行マンに知り合いはいませんが)が好んで着るような非常ぉ~にクラッシックな柄に挑戦してみました。色の違う数種の茶の糸で織られた小さなグレンチェック(?)によく見ると赤と青の細ぉ~いオーバーペインが入っています。肩から上襟にかけての窪みの曲線に生地の柔らかさと鎌襟仕上げの技術の高さが伺えます(な~んてシッタカしてみました汗)。

 
 
 その生地感ゆえ店長のIさんからは腰ポケットはフラップを奨めていただいたのですが、天神山のパッチポケットの美しい曲線に惚れ込んでいる私としては敢えて今回もパッチにしました。でもやっぱりフラップも良かったかな~なんて思ってもいます笑。さりげなくポケットの柄合わせも完璧ですね!ラペルのロールは相変らずの見事な返りです。

 

 毎回密かな悩みの種である釦のチョイスですが、今回はすんなり茶色の練り釦にしました笑。

  

 折角のお店での撮影でしたのでトルソーを使わせていただきました。胸元のボリューム感、ウェストのシェイプ、下腹部を包み込む丸み‥立体的で柔らかいイタリアンテーラリングの妙がお分かりいただけると思います。さすが長年横浜信濃屋さんとコラボレイトしているファクトリーですね。私の、手足が短く昔懐かし“いなかっぺ大ちゃん”体型をそっと優しく包み込んで世間の嘲笑から(大袈裟ですね笑)守ってくれます。

 

 上の写真群のコーディネイトは薄いブルーのシャツにボルドーのアスコットタイにしましたが、下の写真は、Iさんに選んでいただいた私の好きな幅広のストライプ柄ウールタイにネイビー基調のシルクのチーフを挿して露出も少し変えてあります。足元はグレーフランネルのパンツにスウェードのフルブローグを合わせれば王道の秋冬の装いを楽しむことができそうです。一見コーディネイトが難しそうかとも思いましたが、色々楽しみながら試して我がセンスに磨きをかけたいと思います。

 

 図々しいお願いにも拘らず、撮影にご協力していただいたオーナーのMさん、店長のIさんにこの場を借りてお礼を申し上げたいと思います。お忙しい中、本当に有難うございました。

 少し背伸びをしましたが、希少な価値ある生地を使った、年経るにつれ愛着が湧いてきそうなジャケットに仕上がりました。ゆっくりと自らの体温で体に馴染ませていこうと思います。

 



 天神山さんのHPです→http://www.tenjinyama.jp/

 信濃屋さんのHPです→http://www.y-shinanoya.co.jp/top.html