湯めぐり四方山話 & 和の音

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滝の湯(野沢)

2019-04-07 | 長野の温泉

緑色の湯に 黒と白の湯の花が浮く「滝の湯」

野沢温泉の台所とも言われる湯畑「麻釜(おがま)」を過ぎ、さらに坂道を登ると山際の静かな場所(温泉街の外れで長い坂道の行き止まり部分)に、木造りの湯屋「滝の湯」はこじんまりとある。

見つけた時は、かなり感激した。

建物の中に入ると、脱衣所と浴室はワンルームで、下駄箱や更衣棚が浴槽から見える造りだった。

まず、目を惹くのは、浴槽から溢れているエメラルド色のお湯だ。今まで見たこともないほど美しく透き通った緑色。

感激してしまい、着替えもせずにデジカメを取り出して無人の浴室で、浴槽写真を様々な角度から何枚も撮影した。

撮影しながら気がついたが、浴室や浴槽のタイルはレトロな雰囲気を出しており、初めて来た風呂なのに、どこか懐かしかった。

撮影も一段落し、やっと一息ついて、いよいよ入浴タイムだ。

ゆっくりと湯に浸かってみたら、黒と白の二種類の湯の花がフワフワと浮いている。緑色の湯だけでも感動なのに、二種類の湯の花までも浮いてくる。この贅沢な湯体験にはワクワクした。

もちろん、ここも他の野沢の共同湯のように熱めの湯なので、湯船に水道水を出しながらの入浴になった。水を勢いよく湯船に出すと、浴槽の下の湯が還流して、湯船の底から黒と白の湯の花が大量に浴槽の中に漂ってくる。

貸切源泉風呂エメラルド・ブルーの湯に黒と白の湯の花がクルクルと浮く夢のような入浴になった。

一人風呂を充分満喫した私は、外の柿の木の下で風に吹かれ体を冷ましていた。

しばらくすると、これまた満足そうな顔で上がってきた夫の第一声

「入り口の着替えコーナーの床がオンドルになっていたなあ~」。

「エッ~」全然気がつかなかった私は、慌てて、無人の女湯にもう一度入り、すぐに着替えコーナーの床板をチェックした。

確かに、素足で立つと足元がポカポカと温かい。

まちがいなく床暖房(オンドル)になっていた。

入浴中はずっと緑色の湯に気をとられており、入り口の床暖房には全く気がつかなった。

あらためて、野沢温泉街の最もはずれた場所にある「滝の湯」は、清潔で設備も揃った共同湯だと思った。

私的には、人には教えたくない極上の外湯だ。

・・・・2010年の訪問より・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★「滝の湯」(野沢温泉) 共同浴場・温泉データー★      

住所) 長野県下高井郡野沢温泉村

(tel)滝の湯には「ない」

     ・問い合わせは 0269-85-3155(野沢温泉観光協会)

 (入浴時間) 5時~23時(4月~10月)

       6時~23時(11月~3月)

 (休館日)  なし  

 (入浴料)  無料(寸志)

(泉質) 単純硫黄泉

(駐車場) 有料駐車場を利用する

   ちょっと離れているが、夏場無料のスキー用駐車場を利用するとよい

      麻釜から徒歩で5


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