イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

魂は放射能に汚染されない!(熱意を考える 8/10)

2011-03-29 | 第八章「魂と聖霊」

 この2-3日、私の周りには理科系の知人も多いので、そういった知人からの貴重な情報を再度読んだり、現在の原発問題を再考したりした。そして今、湧き起る感情を整理すると。

 怒り:何故、原子炉システムに、冷却システムの二重化など、リスク管理で常識の処置がとられなかったのか?そもそも廃棄物の処理方法が確立されないのに、何故原発が推進されたのか?身体を張って阻止しようとしたAさんのことを、どれだけ私は理解しようとしたのか、思わず他人と自分を責めてしまう。過去に対する不安・怒り。

 不安:チェルノブイリまではいかないというが(汚染範囲も小さいというのが今のところの多くの見方だが)、放射能汚染を封じ込めるまでには至っていない。今回の事故はどこまで広がるのか。また海洋汚染という問題もある。自分はともかく、子供や孫、子孫の世代はどうなるのだ。将来への不安・憂欝である。

 もちろん、そんな中であるが、今は多くの祈りの中で、知恵が絞られ原発問題に多くの人が取り組んでいる。先は判らないというのが事実だ。多くの祈りもある。そして、今日の我が家のベランダのスミレもフリージアも元気である。孫も元気だ。今のここの中にふとした幸福感。神秘的な今の時空はイキイキとしている。

 さて、昨日のキベラ・スラムであるが、子供達の居る所はケニヤでエチオピアの隣である。エチオピアは一つの仮説(以下、ニコラス・ウェイド著 5万年前 イースト・プレス を参照する。この本は最先端のヒトゲノムの知見から書かれた。)では現世人類69億人の共通の祖先集団(勿論日本人も)約5000人が住んでいたところである。そこから、5万年かけて、現世人類が世界に広がり、そして、沢山の言語や宗教、文化を築いてきた。

 5万年前の現世人類は、肌の色が今のkiberaの子供達と同じ黒であったという。言葉は先日BBCのドキュメントで観たサン族の舌打ち言語のようなものだったとされる(狩猟に最適な言語とも)。宗教もあったと推定される。

 そして、彼らは、迫りくる環境の悪化の中で、そのうちの小集団。5万年前の仮説では150人が未知の世界に向け、当時は海が浅かったとはいえ、バベルマンテブ海峡を渡りユーラシア大陸に向かった。150人なら、本当にお互いのことを皆知っていただろう。そして、様々な困難の中でヨーロッパ、アジア、オーストラリア等へ広がっていく。

 海峡を渡るという話で、もう一つネイティブ・アメリカンの口承史「一万年の旅路」(ポーラ・アンダーウッド著)がある。これは、アメリカ・インディアンの長大な歴史が含まれるとされるが。その中にユーラシア大陸から厳寒のベーリング海峡(これも当時は氷河期で海が浅く、歩けたとの説も有力)を渡る場面がある。命綱をつけての恐ろしい移動の中、超人的な活躍をする男の話もでてくる。

 日本は過去の記憶を不思議なほど残している文化を持つが、出雲大社のしめ縄を見たり、海の岩礁などにしめ縄が張られたりする意味を考えると、しめ縄が何かこうした、先祖の労苦と繋がるように思えてしまう(単なる妄想かもしれないが)。

 不安を生きるのは今の東日本に住んでいる人達だけではない。アフリカのキベラでも、そして、私たちの祖先も不安の中に生き、神話となるような魂の話もあった。そんなことを想うと、何か勇気がでる。原発の現場での活躍も似ているのだ。

 今を大事にし、そして、自己実現の3原則。①何のために生きるか?②生き甲斐は何か?③自分の身体、成育史、魂を大事にしているか? を忘れないようにしよう。魂は放射能に汚染されない!

熱意を考える 8/10

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