もう十年以上前になるが、生き甲斐の心理学(現代の良質の臨床心理学といってもよい)を勉強しようと思い立った幾つかの理由の一つに、当時の自分に起こった体験がある。
その体験については、以前に述べたので、愛の感情等を参照していただければと思う。世の中では、こうした体験は神仏との出会いとか宗教体験とか言われるようである(以降≪出会いの体験≫とする)。調べてみると、出会いの体験が人生の中で、大きな意味をもち、それ以降の人生が変わるというような、大きな精神力動であることが判る。そして、心理学の一つの大きな学問研究分野になっている。
≪出会いの体験≫とは何だろうか?どうも、厳しい環境の時に起こるようである。私はカトリック信徒であるが、仏教徒や、特定の宗教と関係ない人にも起こるようである。この10年の中で、時どきお話をお聴きしたり読んだりする。
戦時中の厳しい環境下で。病気で生死をさまよう中で。人生の岐路にたたされていた時に不思議な体験で。
宗教というと、世の多くの人は、その教義など理論面に注意を注いたり、修行の方法などに注意を向けたりするが、意外と心理面に注意を向ける人は少ない。自分でも昔、そうであったが。
≪出会いの体験≫はどんな体験なのだろうか?それは、生まれてからずっと、~せねばならぬ。といった規範の中に生き苦しんできた中で、≪そのままの貴方自身であれば良い≫、を体感することではないか。それは、この世にありながら、天国にいるような心地よい体験とも思う。
≪出会いの体験≫は様々な形で歴史の中に記録されている。気おつけてみると、いろいろある。今、大災害の後の何となく暗い時ではあるが、そういった眼で物事を見つめると、新たな発見があるかもしれない。先日、古事記の中に津波の記憶に気づいたように。
感謝と満足 9/10
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