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イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

そこはかとない不安を明確に!赤ずきんちゃん~ (熱意を考える 3/10)

2011-03-24 | 第八章「魂と聖霊」

 原発の影響について、やはり気になるので、時どきテレビを観ている。かなり前の放映だったかもしれないが、原発の事故について、いろいろ専門家に質問する場面があった。その時、≪最悪の時は、どうなるのだ?≫そんな質問があった。重い質問であり、その専門家の方は口を濁してしまわれた。そして、そんな恐ろしいことにならないように努力しているのです。と言われた。

 さて、昔読んだグリム童話の中に、赤ずきんちゃんがある。このお話は、この時の専門家のお話にちょっと似ている。赤ずきんちゃんの出発時と同様、成功の想いが支配的で、そこはかとない脇道(オオカミに出会う)の不安がはっきりしないという感じなのである。その後、いろいろな恐ろしいことを経験し、最後には反省し目出度しとなるが・・・

 不安の意識化は、成功の意識化と同様に大切だと思う。企業に勤めていた時は、マーケティングの仕事で、シナリオライティングの手法も学んだ。最悪の時のシナリオ、最良の時のシナリオ。現実的には、その二つのシナリオの間に実際落ち着くものだ。そして、それを考えることにより、そこはかとない?不安を軽減させ、ふんぎりがつく。

 先憂後楽。日本でも昔から、事前にしっかり考えるという伝統があるようである。勿論、欧米のシステム思考はは凄い。

 さて、この最悪のシナリオを考えるということは、生き甲斐の心理学の中で、特にフォーカシングの手法に登場する。不安の意識化。対象化というのだろうか。勿論、時と場合にもより、使わない方が良いケースもあるが。

 今の情勢、将来に対する不安が、そこはかとない形でいろいろな人を覆い尽くすようである。こころ優しい赤ずきんちゃんが困ったように。

 時には、恐れず不安を書きだしてみよう。そして、それを論理的に点検してみよう。そうした操作の中で、意外な安堵が訪れ、不思議なパワーに溢れる。

 因みに、私も原発について最悪のシナリオを、知人の情報から得ることができ、安心して東京で過ごすことができている。東京に居続けるというふんぎりで力が湧く。

熱意を考える 3/10

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